シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋古代中世哲学研究ⅠB | 2024 | 後期 | 火3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 出村 和彦 | デムラ カズヒコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-WP5-102L
履修条件・関連科目等
古典ギリシア語中級以上を修得済であること。ラテン語も読めることが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
初期キリスト教で旧約聖書『創世記』冒頭に記される「天地の創造」をどう理解していったかを、ギリシア教父バシレイオスや、ラテン教父アンブロシウス、さらに、アウグスティヌスから、ギリシア語やラテン語で原典講読していくことで検討します。
科目目的
古代ギリシア語で書かれたギリシア教父文献やラテン語で書かれたラテン教父文献を原典の読解に習熟することを通じて初期キリスト教における「創造論」の理解を深めることを目指します。読解の際しては、我々には馴染みのない古代の世界像の前提や、独特な聖書の解釈法等に出くわしますが、表面上の難解さに惑わされず、著者固有の思考方式に慣れることが目標となります。
到達目標
古代ギリシア語やラテン語で書かれた教父文献を、辞書や文法書、近代語訳などを補助として、まがりなりにも独力で訳読できるようになることが望まれます。
その上で、もし可能ならば、叙述の難解さに惑わされず、著者固有の思考方式の一端でも読み取れるようになることを目指します。
授業計画と内容
古典ギリシア語やラテン語の訳読が中心となる授業なので、授業計画は、当然読解対象となるテクストの箇所を示すことによって、毎回の講読範囲を表示する以外にはあり得ません。ただし、訳読の進み具合によって計画通り進まないことは、当然ありえます。
第1回:バシレイオス『ヘクサメロン(創造の六日間)第1講話
第2回:アンブロシウス 『エクサメロン(天地創造の六日間)第1講話
第3回:アンブロシウス 『エクサメロン(天地創造の六日間)第2講話
第4回:アウグスティヌス『創世記逐語注解』第1巻第1章ー5章
第5回:アウグスティヌス『創世記逐語注解』第1巻第17章ー21章
第6回:アウグスティヌス『創世記逐語注解』第3巻19章
第7回:アウグスティヌス『告白』第11巻第1章ー第5章
第8回:アウグスティヌス『告白』第11巻第6章ー第9章
第9回:アウグスティヌス『告白』第11巻第10章ー第12章
第10回:アウグスティヌス『告白』第11巻第13章ー第14章
第11回:アウグスティヌス『神の国』第11巻第4章ー第6章
第12回:アウグスティヌス『神の国』第11巻第7章ー第10章
第13回:アウグスティヌス『神の国』第11巻第19章ー第23章
第14回:後期のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講読予定のテキスト箇所については、必ず予習し、自分の訳文をノートに書き留めておき、不明点は質問できるよう準備しておく。演習後の復習は言うまでもないが、指示された参考文献などにもしっかり目を通しておくことが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の訳読の技量(50%)およびその都度の研究成果(50%)を総合し評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、PDFファイルにしたものを配布しますので、特に購入する必要はありません(Migne版をネットで見ることもできますが、授業では最新校訂版を使用します)。他の参考文献は随時授業中に指示します。