シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本倫理思想研究ⅡA | 2024 | 前期 | 金3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 日野 慧運 | ヒノ エウン | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-PE5-103L
履修条件・関連科目等
「日本倫理思想研究ⅡA」「同ⅡB」の内容は連続しています。片方だけ履修することも可能ですが、セットで受講することをおすすめします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、近代日本の仏教思想について概説する。廃仏毀釈の危機を経た明治期の仏教界には、従来の仏教を改革しようとする「新仏教」が興り、また西欧からは仏教に対する批判的・実証的研究がもたらされた。積極的な社会参加や政治関与の動きも起こったが、日本が軍拡を進め世界大戦に突入してゆく中で、仏教者たちもそれに巻き込まれ、あるいは積極的に参与していった。このような流れを理解するために、当時の仏教者・仏教研究者のいく人かを取り上げてその思想を確認する。そしてこれを通して、伝統的な仏教はどう変わったのか、また仏教は政治、とりわけ戦争にどのように関わったかを考えてゆきたい。
科目目的
明治期から昭和前期までの近代日本における、代表的な仏教者の思想を理解する。またこれを通じて、当時の仏教思想の特徴と変遷について、新仏教運動、仏教学の創始、仏教の戦争協力などといった観点から理解する。
到達目標
明治期から昭和前期までの近代日本における、代表的な仏教者の思想を理解している。また当時の仏教思想の特徴と変遷について、新仏教運動、仏教学の創始、仏教の戦争協力などといった観点から理解している。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 日本仏教と西洋 (1) 南条文雄
第3回 日本仏教と西洋 (2) 高楠順次郎
第4回 日本仏教と西洋 (3) 木村泰賢
第5回 日本仏教と西洋 (4) 村上専精
第6回 日本仏教と西洋 (5) 島地黙雷
第7回 日本仏教と西洋 (6) 釈宗演
第8回 前半「日本仏教と西洋」のまとめ
第9回 近代日本仏教と仏教青年会運動
第10回 浄土思想の近代 (1) 清沢満之
第11回 浄土思想の近代 (2) 曽我量深
第12回 浄土思想の近代 (3) 倉田百三
第13回 浄土思想の近代 (4) 暁烏敏
第14回 後半「浄土思想の近代」のまとめ
※進度により上記の予定が変更になる場合があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の授業での発表、質疑応答 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
パソコンの使用がのぞましい。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
授業中に配布します。
【参考文献】
中西直樹『新仏教とは何であったか: 近代仏教改革のゆくえ』(法蔵館)、末木文美士『明治思想家論: 近代日本の思想・再考Ⅰ』(トランス・ビュー)、末木文美士『日本の近代仏教: 思想と歴史』(講談社)、オリオン・クラウタウ『近代日本思想としての仏教史学』(法蔵館)