シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教育方法学特講 | 2024 | 前期 | 木1 | 文学研究科博士課程前期課程 | 濵谷 佳奈 | ハマタニ カナ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-EM5-101L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
世界各国では、教育を通した「社会的包摂」の可能性が様々に問われており、そのより望ましいあり方を模索している途上にある。本授業では、国際比較の視点から日本における文化的多様性をめぐる教育の特徴を分析し、日本版多文化社会における教育の課題を探る。ただし、受講生と相談の上、内容を変更することがある。
科目目的
テキストの講読を通して、国際比較の視点から日本における文化的多様性をめぐる教育の特徴についての理解を深めるとともに、ゼミでの報告や討論を通して教育学的思考を養う。
到達目標
現在の日本における文化的多様性をめぐる教育の特徴を国際比較の観点から分析し、その問題点等を指摘できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
1. オリエンテーションー多文化社会を考える比較教育学の視座
2. 課題先進国、国際化後進国ー日本の教育が歩むべき道
3. 不可視化される移民の子どもたちの複合的困難ーグローバル化する日本社会に求められること
4. 移民児童生徒に対する教員のまなざしー多文化社会における社会化を問う
5.「日本的グローバル人材」の形成ー就職活動を通じた留学生人材の日本への同質化
6. 高等専修学校におけるインクルーシブ教育
7. ひきこもり当事者を対象とした居場所支援
8. アメリカのNPOによる中国系移民生徒の教育支援
9. 国際的に見た日本の教育の強さと弱さ
10. 国際的に見た日本の保育ー輸出をめぐる現状
11. 国際学力調査から見た日本人生徒の自己肯定感
12. 中国の21世紀型教育改革からの示唆
13. 日本の教育の国際化と多文化化に向けて
14. 総括討論ー日本版多文化社会における教育のヴィジョン
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎時間の報告者以外の受講者も、当日のテキスト箇所についてA4一枚のコメントを書いて持ってくること。それをもとにディスカッションを行う。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 期末に提出してもらうレポートの内容。 |
平常点 | 60 | ゼミにおける報告、議論への参加の積極性。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
状況に応じてwebexを利用する
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
恒吉 僚子・額賀 美紗子 編(2021)『新グローバル時代に挑む日本の教育: 多文化社会を考える比較教育学の視座』東京大学出版会。
【参考文献】
清水 睦美・児島 明・角替 弘規・額賀 美紗子・三浦 綾希子・坪田 光平 (2021)『日本社会の移民第二世代――エスニシティ間比較でとらえる「ニューカマー」の子どもたちの今 (世界人権問題叢書) 』明石書店。
志水 宏吉 監修、 ハヤシザキ カズヒコ・園山 大祐・Sim Choon Kiat 編著(2019)『世界のしんどい学校:東アジアとヨーロッパにみる学力格差是正の取り組み(シリーズ・学力格差 第4巻 国際編)』明石書店。