シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
心理学基礎理論Ⅰ | 2024 | 前期 | 木5 | 文学研究科博士課程前期課程 | 中村 菜々子、山科 満 | ナカムラ ナナコ、ヤマシナ ミツル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-PY5-109L
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中村 菜々子 教授
実際の研究・実践の取り組みを具体的に紹介しながら、臨床心理学領域におけるエビデンスについて考えます。
山科 満 教授
心理学と精神医学を架橋する領域として「気質・性格論」を取り上げ、主として臨床的な観点から各論を述べ、多次元診断のプロセスを解説します。
科目目的
中村 菜々子 教授
臨床心理学領域における心理学研究と研究知見を生かした実践について理解することを目的とします。
山科 満 教授
臨床的な事象においては、遺伝的要因、脳の器質的・機能的要因、家族要因、社会要因などさまざまな要因が関与していることを、性格論を通して理解することを目的とします。
到達目標
中村 菜々子 教授
臨床心理学領域における心理学研究と研究知見を生かした実践について理解できるようになります。また、領域の異なる受講生同士の研究・実践について相互理解ができるようになります。
山科 満 教授
臨床的な事象においては、遺伝的要因、脳の器質的・機能的要因、家族要因、社会要因などさまざまな要因が関与していることを、性格論を通して理解できるようになります。
授業計画と内容
中村 菜々子 教授
第1回:授業のオリエンテーション
第2回:臨床心理学における研究と実践
第3回:臨床心理実践に関連するテーマの基礎心理学研究
第4回:心理学研究が与えた影響について知る1:心理学の古典的研究を通じて
第5回:心理学研究が与えた影響について知る2:心理学の古典的研究を通じて
第6回:受講者自身の研究・実践の紹介と討論1
第7回:受講者自身の研究・実践の紹介と討論2
山科 満 教授
第8回:心理学における性格理論概観
第9回:ビッグファイヴ理論の現在
第10回:発達と性格および神経症について
第11回:精神医学における病前性格論の歴史
第12回:津波被災者の「気質」と被災体験の受け止め方の関連
第13回:精神科の多次元診断にむけて
第14回:授業のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前に事前に配布したレジュメを熟読し,未知の用語については心理学事典などで調べた上で出席すること。また、授業の最後に提示する課題に必ず取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
その他 | 100 | 中村 菜々子 教授 授業への取り組み(受講生の発表を含む)50%、レポート50%で評価する。 山科 満 教授 授業への取り組み(受講生の発表を含む)50%、レポート50%で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
山科は、精神科医として30年以上、さまざまな分野・場所で臨床活動を行ってきました。また、2006年に臨床心理士資格を取得し、精神分析的心理療法の実践とスーバービジョン経験を重ねてきました。他大学では学生相談室附属の診療所で精神科医として大学生の診療にも携わっています。
中村は、公認心理師・臨床心理士として臨床活動を行ってきました。行動変容、認知行動療法を専門としています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
それぞれの臨床経験に基づき、理論と臨床実践の関連を重視した授業を行います。
テキスト・参考文献等
中村 菜々子 教授
参考文献
J.スミス・S.ハスラム編 樋口匡貴・藤島喜嗣監訳『社会心理学・再入門――ブレークスルーを生んだ12の研究』 新曜社 2017年
アラン M スレーター・ポール C クイン編 加藤弘通・川田学・伊藤崇監訳『発達心理学・再入門――ブレークスルーを生んだ14の研究』新曜社 2017年
山科 満 教授
テキストは用いず、プリントを配布します。参考文献は適宜指定します。
その他特記事項
受講者の人数などにより、授業の進め方を変更する可能性があります。その場合はオリエンテーションで連絡します。