シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
心理療法特講 | 2024 | 前期 | 金3,金4 | 文学研究科博士課程前期課程 | 水島 栄 | ミズシマ サカエ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CY5-117L
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
心理療法にはさまざまなものがあり、それぞれに歴史的背景がある。本講義では、現在世界的に高い治療効果が認められ、日本の臨床場面で広く用いられている代表的な心理療法について概説する。特に小児・児童精神科領域における子どもや保護者を対象とした心理的介入手法について、ロールプレイやワークを通して体験的に学ぶことを促す。その後、学んだ知識を定着させるために内容についてディスカッションを行う。
科目目的
医療、福祉、教育現場において必要な心理療法の基礎的理論と技法を学ぶとともに、心理臨床的支援の実践を通して様々な心理療法の基本姿勢や役割を理解することを目的とする。
到達目標
まず医療、福祉、教育現場で求められる心理療法の基礎的な理論や技法を学び、その後に、それぞれの現場で、どのような心理療法が応用可能かを検討し、具体的な介入方法や支援計画を立てるための専門性を身につけることを目標とする。
授業計画と内容
1. 心理療法特講のガイダンス
2. 心理療法の適応
3. 心理療法理論(1)来談者中心療法
4. 心理療法理論(2)認知行動療法
5. 心理療法理論(3)Narrativeアプローチ
6. 心理療法理論(4)リラクセーション法・マインドフルネス
7. 心理療法理論(5)その他の心理療法理論
8. 心理療法実践(1)心理教育
9. 心理療法実践(2)子ども・親へのアプローチ
10. 心理療法実践(3)トラウマインフォームドケア・トラウマ介入
11. 心理療法実践(4)集団療法
12. 心理療法実践(5)非言語的アプローチ(芸術療法・遊戯療法)
13. 心理療法実践(6)ブリーフアプローチ(問題解決志向アプローチ)
14. 心理療法総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前後に予習復習を必ず行い、授業内で指示した参考文献等を読むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 毎回予め提示された課題について発表してもらいます。 |
平常点 | 50 | 授業への意欲的な参加と発言を期待し、それを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
<授業内での評価表示の水準>※評語(単位付与)の水準ではありません。
A=毎回事前に指示された課題を通読し,積極的に授業に参加し,問題意識を持って取り組んでいる。授業で学んだことを十分理解し,それを手がかりとして主体的に探究を進めている。臨床心理面接に関する基本的な諸概念を十分に理解し,現象の説明に際して適切にそれらを駆使できる。
B=事前に指示された課題を通読し,授業に参加し,問題意識を持って取り組んでいる。授業で学んだことを基本的に理解し,それを手がかりとして探究を進めている。臨床心理面接に関する基本的な諸概念を理解し,それらを現象の説明に際して駆使できる。
C=授業に出席はしているが,課題の取り組みが不十分で,問題意識が明確でない。授業で学んだことを十分に理解できていないし,それを手がかりとして自ら探究を進めようという姿勢も弱い。指示待ちの姿勢である。臨床心理面接に関する基本的な諸概念をある程度は理解できるが,それらを現象の説明に際して適切に駆使できない。
D=授業への参加はおぼつかず,問題意識を持って取り組むという姿勢に欠けている。授業内容の理解度が低く,探究心にも乏しい。臨床心理面接に関する基本的な諸概念の理解がままならず,したがって現象の説明も十分にできない。
E=授業への参加ができずに,基本的な履修意欲を欠いている。授業内容の理解ができず,自ら探究を進めることができない。臨床心理面接に関する基本的な諸概念を理解できない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ZoomなどLive Online講義の場合は、その講義時にBreakout roomを用いて小グループでのディスカッションや投票やアンケートを活用し、双方向性の講義を展開します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
都内、北陸、埼玉県等での小児科・児童青年科での臨床経験。(国立成育医療研究センター、福井大学医学部附属病院子どものこころの診療部、こころとからだ光のはなクリニック併設スペース白い花セラピスト、獨協医科大学越谷医療センターこどものこころ診療センターなど)現在は、本務校である北里大学附属臨床心理相談センターでの相談を行っている。また、緊急トラウマ支援のため紹介された方に対してトラウマに対するサポートも行っている。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
これまでの臨床経験を踏まえて、学生が卒業後に生かせるような臨床的視点を養う目的でより実践的な視点に基づいて授業を構成します。
テキスト・参考文献等
講読資料は授業時に指示します。