シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 文学研究科博士課程前期課程 | 徳丸 享 | トクマル アキラ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CY5-119L
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、家族関係・集団・地域社会における心理支援のすべての要素を含む地域コミュニティにおける実践に関して、そこで必要とされるさまざまなこころの健康課題への支援方法を理解し、習得することを目指す。
科目目的
コミュニティ心理支援(臨床心理地域援助)を実践するための、①家族関係等集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法、②地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法、そして、③心理に関する相談、助言、指導等への上記①及び②の応用について学ぶ。。
到達目標
1.集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論を理解し、その方法について説明ができる。
2.地域社会や集団・組織に働きかける心理的援助に関する理論を理解し、その方法について説明できる。
授業計画と内容
【第1回】臨床心理学の使命と支援方法論
【第2回】ライフステージとこころの健康
【第3回】こころの健康を支える制度・法律
【第4回】こころの健康の危機への支援(クライシス・インターベンション)
【第5回】災害時のこころのケア
【第6回】自殺総合対策の考え方と心理支援
【第7回】精神病(統合失調症)に伴う問題への支援
【第8回】うつ病対策における家族支援
【第9回】アルコール依存症等アディクションに伴う問題への支援
【第10回】社会的ひきこもりへの支援
【第11回】コミュニティ・アプローチとネットワーキング
【第12回】グループアプローチと集団心理教育
【第13回】ボランティア活動支援とカウンセリングマインドの醸成
【第14回】地域支援におけるコンサルテーションとケースカンファレンスの技法
本講では、1989年から2017年の間、板橋区保健所において臨床心理士として実践したコミュニティ心理支援を題材として挙げながら支援の考え方と技法を説明する。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ネットやテレビ、新聞などで伝えられるこころの健康に関連する社会問題に関心をもち、各回のテーマとの関連を下調べすること。授業外学習として60時間以上をこれを行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 授業内容の理解度とその表現力 |
平常点 | 70 | 授業における質問および意見表明の積極性 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業はコミュニケーションアプリを利用して常に質疑応答ができる状態で進めていく。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
保健所において地域精神保健福祉業務に28年間携わる。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
地域精神保健福祉業務における家族・集団・地域社会への心理支援に関して実例を挙げて解説する。
テキスト・参考文献等
テキスト
植村勝彦、高畠克子、箕口雅博、原裕視、久田満編『よくわかるコミュニティ心理学』第3版 ミネルヴァ書房、2016 ISBN 978-4-623-08091-5
参考文献
日本心理臨床学会監修 同支援活動プロジェクト委員会編『危機への心理支援学』遠見書房、2010 ISBN 978-4-904536-14-8