シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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産業・労働分野に関する理論と支援の展開 | 2024 | 前期 | 木2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 千田 若菜 | チダ ワカナ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CY5-120L
履修条件・関連科目等
臨床心理学コースの学生のみ履修可能です
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
産業・労働分野で働く心理職とは、どこで何をしている人なのかを知り、各現場に共通する「知識」「技術」「態度・心構え」を学びます。毎回の授業では、そもそも私たちが「なぜ働くのか」「どう働き・生きるか」という問いを持ちながら、人が「よりよく生きる・働く」を実現するために心理職に何ができるのかを考えます。
科目目的
この科目は、学位授与の方針(文学研究科を修了するにあたって備えるべき知識・能力)で示される「実践力、知的教養、論理構築力、発信力」のすべての修得に寄与することを目的としています。
・実践力…受講生自らが労働者になる(である)ことを踏まえながら、産業・労働分野における心理支援の実際をイメージできることを目指します。
・知識教養…公認心理師・臨床心理士の資格取得に際し、産業・労働分野に関係する課題の所在を知り、理解を深めます。
・論理構築力と発信力…授業内の質疑応答・意見交換やレポートの作成を通じ、身につけます。
到達目標
授業での学びを通じて、以下の点に到達できることを目標とします。
1)産業・労働分野における心理支援の対象(組織、働く人、働くことを希望する人)とニーズについて、思い巡らせるようになること。
2)産業・労働分野の法制度や特徴的な知識を身につけること。
3)多職種連携など、産業・労働分野で特に必要となる技術について理解すること。
授業計画と内容
第1回: オリエンテーション、自己紹介とヒアリング
第2回: 産業・労働分野を学ぶ意義
第3回: 産業・労働分野における心理支援のさまざま
第4回: 産業・労働分野の法制度
第5回: 労働者の精神疾患とメンタルヘルス
第6回: 職場メンタルヘルスとストレスチェック
第7回: 職業リハビリテーションとジョブコーチ
第8回: リワーク・職場復帰支援
第9回: 障害者就労支援
第10回: 関係機関・関係職種と連携のあり方
第11回: 社内研修のあり方
第12回: キャリア形成
第13回: 事例検討
第14回: まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
基本は、授業内やmanaba上で提供する資料や教材の読み込みとなります。加えて、第10回以降でレポートの作成と提出を指示する予定です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 産業・労働分野の心理支援に関する基礎知識を理解したうえで、支援の対象(特に働く人、働くことを希望する人)とそのニーズについて思いを巡らせられるかどうか、その思いを説明できるかどうかについて、評価します。 |
平常点 | 40 | リアルタイムでの授業参加、意見表明などの受講態度に加えて、manabaを通じた意見交換(アンケートや掲示板などを活用予定)における、反応や意見表明の状況を評価します。 |
その他 | 20 | 本授業における、各自の参加動機や目的を確認し、その目的を持った授業参加ができているかどうかについて、評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2000年~現在に至るまで、職業リハビリテーション、就労支援、産業精神保健に関わる仕事に従事しています。中でも2006年~は、精神科診療所(医療機関)において、心理支援と就労支援を一体的に行っています。特にジョブコーチを専門にしています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
産業・労働分野の支援において、産業メンタルヘルスと職業リハビリテーションの2領域を一体的に理解できるよう、授業を進めます。
テキスト・参考文献等
参考文献:平木典子、松本桂樹編『産業・労働分野』公認心理師分野別テキスト5,2019年(創元社)
※法制度などの最新情報の確認のため、授業内ではテキストとしては使用せず、配布資料等を用います。
その他特記事項
質問、意見、相談などは、授業中・前後またはmanabaを通じて積極的に示していただけると有難いです。