シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
心理的アセスメントに関する理論と実践 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 文学研究科博士課程前期課程 | 高野 公輔 | タカノ コウスケ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CY5-121L
履修条件・関連科目等
臨床心理学コースの学生のみ履修可能です
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
心理支援におけるアセスメントの意義、基本姿勢、技法などの講義や実習等を通して、心理的アセスメントの理論と実践を学びます。授業では、心理的アセスメントの理論と方法を学んだ上で、多様なアセスメントの実践を学習します。また、ロールシャッハ・テスト(包括システム)をはじめ、各種投映法の実施方法や解釈を学びます。本授業は、講義、ディスカッション、ロールプレイ、模擬面接などを通して具体的・体験的に理解することを目指します。
科目目的
この科目は、公認心理師・臨床心理士の臨床実践において重要な心理的アセスメントを学ぶ科目として位置づけられています。アセスメントに関する理論と実践を学ぶこと、特に医療領域で必要とされるアセスメントについて基礎的な知識と技能を習得することを目指します。加えて、心理支援の専門職として臨床事例のアセスメントを要約して発表すること、アセスメントに関する基本的な技能を発揮できることを目的とします。
到達目標
1.心理的アセスメントの意義、基本姿勢、倫理的配慮などを理解し、包括的なアセスメントができる
2.ロールシャッハ・テストをはじめとした各種投映法の実施ができる
3.心理検査等から得られた結果を分析し、基礎的な解釈ができる
4.心理的アセスメントを過不足なく要約し、発表することができる
授業計画と内容
第1回 講義オリエンテーション、心理的アセスメントの意義と基本姿勢
第2回 精神科・心療内科におけるアセスメント
第3回 自殺リスクのアセスメント
第4回 コンサルテーション・リエゾンにおけるアセスメント
第5回 意思決定支援におけるアセスメント
第6回 ロールシャッハ・テストの理論と実施法
第7回 ロールシャッハ・テストのコーディング実践(1):反応領域、発達水準、組織化活動
第8回 ロールシャッハ・テストのコーディング実践(2):決定因子
第9回 ロールシャッハ・テストのコーディング実践(3):形態水準、反応内容、平凡反応
第10回 ロールシャッハ・テストのコーディング実践(4):特殊スコア
第11回 ロールシャッハ・テストの解釈
第12回 テストバッテリーの組み方、各種投映法の実施と解釈
第13回 模擬事例の検討
第14回 総括・まとめ:心理的アセスメントの応用
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
課題を提示することがありますので、必ず取り組んでください。
各回の講義は復習し、わからない点は質問をしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 60 | 評価基準:心理的アセスメントについての基礎知識を理解した上で、得られた情報からクライエントを包括的にアセスメントできるかどうかを評価します。 |
平常点 | 40 | 評価基準:授業への参加・貢献度、受講態度(発言、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
総合病院における臨床実践の経験を有する教員である。具体的には、精神科における各種心理検査、およびコンサルテーション・リエゾンにおける実務経験を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
精神科やコンサルテーション・リエゾンにおける心理的アセスメントの実務経験を活かして、ロールプレイを中心とした実践的な授業を行う。
テキスト・参考文献等
テキストは用いず、担当教員が作成した資料を配布します。
参考文献等は適宜紹介します。