シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会学基礎演習(1) (社会学プロジェクト演習I)/社会学基礎演習(1)A(1)B | 2025 | 通年 | 火4 | 文学部 | 鈴木 恭子 | スズキ キョウコ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-SC1-K010
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業は、社会調査の入門となる授業です。前・後期通して継続されます。前期では、文献検索の仕方に始まり、先行研究レビューの仕方、リサーチクエスチョンのたて方、研究計画書の書き方を学び、グループでリサーチデザインを作成します。夏休みには、リサーチデザインに沿った調査を行います。後期では、夏休みの調査結果の報告を行い、報告に対するフィードバックをもとに、リサーチクエスチョンを見直し追加調査を行います。その後、調査結果の報告書を執筆し、調査結果をプレゼンテーションして終了です。
科目目的
社会調査について、基礎的な知識と手順を理解することが本科目の目的です。前期では、社会調査をおこなう前の準備について、文献検索の方法、問いの立て方、先行研究のレビュー、そして研究計画の作成まで、ひととおりの手順と進め方に関する知識を獲得します。夏休みには、研究計画に基づいて調査を行います。後期には、調査結果に基づいてデータを整理し、分析を行い、さらには調査の振り返りを経て、再調査と再分析をおこない、報告書の執筆までを学びます。
到達目標
本授業で受講生は、2年次以降で学習する様々な調査技法の習得に向けて、社会調査に関する基礎的知識を学習します。具体的には、受講生自らが調査課題を設定し、問を立て、その問いに対する答えを追求することで、主体的な学習態度を習得します。同時に、社会調査の実施において重要となる、心構え・態度・協働性・省察する力について理解を深めます。学習の中心となるグループ学習では、メンバー同士が協力して議論し、調査活動をおこなうことが求められます。この活動を通して、仕事の協働において重要なコミュニケーション力を養います。さらに、一度行われた調査を再検討したうえで再調査・再分析をおこなうことで、自らの考えを批判的にとらえなおす複眼的な思考力を養います。
授業計画と内容
1 調査プロジェクトとは:イントロダクション/オリエンテーション+グループ分
2 (図書館ガイダンス - こちらは、図書館の都合により変更の可能性があります。その場合は、授業をずらします。
3 文献検索の方法
4 グループごとのテーマ設定
5 調査の問いを立てる
6 先行研究レビュー(1)
7 先行研究レビュー(2)
8 各グループによるプレゼン:調査の問いと先行研究(1)
9 各グループによるプレゼン:調査の問いと先行研究(2)
10 リサーチデザイン準備:研究計画書の作成(調査法の選定、質問項目の作成、
調査スケジュール、研究倫理の遵守規定)
11 リサーチデザイン準備:実査にまつわる準備(調査依頼書、グループ内役
割分担メモ、被調査者への伝え方メモ、)
12 リサーチデザイン4点セットの提出:
研究計画書、調査依頼書、グループ内役割分担メモ、被調査者への伝え方メモ
13 各グループによるプレゼン:夏休み調査プランの発表(1)
14 各グループによるプレゼン:夏休み調査プランの発表(2)
(夏期休暇)
15 各グループによる調査報告(1)
16 各グループによる調査報告(2)
17 各グループによる調査報告(3)
18 各グループによる調査報告(4)
19 調査研究再検討(1):問いの立直し、先行研究再レビュー、追加調査、分析解釈
20 調査研究再検討(2):問いの立直し、先行研究再レビュー、追加調査、分析解釈
21 調査研究再検討(3):問いの立直し、先行研究再レビュー、追加調査、分析解釈
22 調査研究再検討(4):問いの立直し、先行研究再レビュー、追加調査、分析解釈
23 調査結果報告書の書き方、プレゼンの仕方
24 調査結果報告書作成(1)
25 調査結果報告書作成(2)
26 各グループによる最終プレゼン(1)
27 各グループによる最終プレゼン(2)
28 各グループによる最終プレゼン(3)
各項目は予定であり、進行状況によって異なります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講生の理解を深めるために、予習・復習課題が提示されます。またグループ単位で行う調べものや発表準備に際しては、グループ内での役割分担に応じて積極的な関与が求められます。また、受講生は夏期休暇中に計画にしたがって調査を実施しますが、これも授業時間外の学習となります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | ・グループでの調査計画プレゼン(夏期休暇前) ・グループでの調査報告プレゼン(夏季休暇後) |
期末試験(到達度確認) | 30 | ・調査報告書 ・グループでの最終プレゼン(最終週) |
平常点 | 15 | ・授業での積的な発言・参加 |
その他 | 35 | ・グループ活動の活発性 ・グループ活動における貢献 |
成績評価の方法・基準(備考)
グループで行う「調査計画プレゼン」「調査報告プレゼン」「最終プレゼン」は、グループ全体に対する評価となります。学年末の調査報告書は、個人で執筆するものとし、個人が評価対象となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業内で受講生が行うプレゼンテーションに対して、教員がその場でフィードバックを行います。調査結果報告書に対して、教員が評価・コメントをつけて返却します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
1年を通して、アクティブラーニング型の授業を行います。受講生自らが問いを設定する課題解決型授業です。ディスカッション、プレゼンテーション、社会調査は、グループワークで行います。教員は、各グループの活動状況を観察し、必要に応じて適宜アドバイスや示唆を提示し、グループワークの進行を促します。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba掲示板等で、情報共有・補助的な議論を行います。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、民間企業・公的機関において、質的調査・量的調査の経験が豊富です。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
教員の調査経験にもとづき、調査の計画・実施の過程・結果のとりまとめにおいて受講生にアイデアやアドバイスを提示します。
テキスト・参考文献等
テキストはその都度指示します。
その他特記事項
参考URL
https://sociology.r.chuo-u.ac.jp/member/detail/76