シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究2(憲法) | 2024 | 後期 | 土1 | 法学研究科博士課程後期課程 | 松原 光宏 | マツバラ ミツヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-105L
履修条件・関連科目等
これから博士論文あるいはそれに相当する論文の執筆を予定している者を対象にします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
まずは内外の著作を取り上げ、その合評会という形式により、論文の書き方について具体的に考える機会を設けます。その後、各自の研究テーマを取り上げる形で授業は展開します。論文構成、脚注の付け方、首尾一貫性等、論文執筆に際して共通する課題について、他の参加者と共に検討することになります。
科目目的
ミクロ及びマクロ的な視点を必要とする、論文執筆のあり方を学びます。
到達目標
論文執筆には、テーマ選定を中心とした、いくつもの難関があります。各自の問題解決に貢献をすることが目標です。
授業計画と内容
今のところ、次のような計画を予定しています。
(1)参加者による報告と討議6(タイトル、脚注、論文構成の方法)
(2)合評会1・亀本洋・ドゥオーキン「資源の平等」を真剣に読む:資源の平等、運平等主義の問題
(3)合評会2・亀本洋・ドゥオーキン「資源の平等」を真剣に読む:厚生の平等、ローマからの批判
(4)合評会3・亀本洋・ドゥオーキン「資源の平等」を真剣に読む:ドゥオーキン対シェフラー論争
(5)合評会1・亀本洋・ロールズとデザートー現代正義論の一断面:正義論の流れ、現代正義論における正義の概念、ファインバーグのデザート論
(6)合評会2・亀本洋・ロールズとデザートー現代正義論の一断面:格差原理に対するデザート論者からの批判、道徳的偶然の是正
(7)合評会3・亀本洋・ロールズとデザートー現代正義論の一断面:ハーサニ対ロールズ論争の争点
(8)合評会1・亀本洋・格差原理:『再説』の意義と位置、格差原理は格差縮小の要求を含むのか
(9)合評会2・亀本洋・格差原理:格差原理の正当化、格差原理は互恵性の観念を含むのか
(10)合評会3・亀本洋・格差原理:立法指針としての格差原理、OP曲線の意味
(11)参加者による報告と討議1:部分と全体との関係性
(12)参加者による報告と討議2:首尾一貫性
(13)参加者による報告と討議3:章立ての作り方
(14)参加者による報告と討議4:何を扱い、何を残すべきかの判断
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
論文完成に必要な文献については、できる限り、当方にて教示したい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 60 | 授業への参加 |
その他 | 40 | テーマ理解 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業への参加(60%)・各回のテーマ理解(40%)を基準として成績評価を行う。但し欠席が30%超える場合には不合格となる。試験は行わない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストの詳細は次の通りである:
亀本洋・ドゥオーキン「資源の平等」を真剣に読む(成文堂)、同・ロールズとデザート 現代正義論の一断面(成文堂)、同・格差原理(成文堂)
参考書として
井田・佐渡島・山野目・法を学ぶ人の文章作法(2016・有斐閣)
をあげておく。
その他特記事項
なお、この授業への参加を希望する者は、予め担当者に連絡して下さい(G-Mailによる)。