シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究1(租税法) | 2024 | 前期 | 火2 | 法学研究科博士課程後期課程 | 澁谷 雅弘 | シブヤ マサヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-104L
履修条件・関連科目等
租税法に関する基礎的知識を有することを履修の条件とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
租税法に関する専門的文献の輪読を行う。特殊研究1では、下記に挙げたような文献を取り上げる予定である。
科目目的
優れた租税法論文等から学び、租税法研究の最先端において展開されている議論を理解すること。
到達目標
大型の論文の作成に際しての、資料の収集・整理方法、文章の書き方、引用・出典表示のルール等を修得し、実際に日本語での論文執筆ができるようになること。
授業計画と内容
履修者の人数及び関心分野によって変更がありうるが、現時点では以下の通り進行する予定である。
前半は、神山弘行『所得課税における時間軸とリスク』第1編(有斐閣、2019)〔論文Ⅰ〕、後半は藤岡祐治「為替差損益に対する課税 : 貨幣価値の変動と租税法(一)~(六・完)」国家学会雑誌130巻9・10号790-738頁、131巻1・2号162-107頁、3・4号368-314頁、7・8号750-690頁、11・12号1118-1049頁、132巻192-131 頁(2017-19)〔論文Ⅱ〕を取り上げる予定である。
授業の進め方は、以下の通りである。
1.イントロダクション
2.論文Ⅰ 序章「問題の所在」・第1章「先行研究と本書の視座」
3.第2章「法理論・法制度の形成と到達点」第1節「はじめに」、第2節「課税のタイミングと法的基準」
4.第2章第3節「課税繰延・早期控除への制度的対応」、第4節「小括」
5.第3章「基礎理論の再検討」第1節「本章の視点」、第2節「等価性と非等価性」
6.第3章第3節「政府(国庫)の視点と納税者の視点の峻別」
7.第4章「課税繰延への対処策と日本法への示唆」、結語
8.論文Ⅱ 序・第1章「租税法における金銭の位置づけ」第1節「租税法及び財政法の規定」
9.第1章第2節「所得概念と貨幣の対内価値の変動」
10.第1章第3節「開放経済下における所得概念」
11.第1章第4節「現行法下における為替差損益に対する課税」第5節「小括」
12.第2章「比較法的視点」
13.第3章「経済学的視点」、結
14.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
単に指定した文献を読むだけではなく、疑問点を調べたり、関連する文献と照らし合わせてみるといった学習が求められる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | レポートについては、対象とする論点について、文献の理解度や、自分の意見を論理的に表明できているか等により評価する。 |
平常点 | 70 | 報告内容が40%、質疑への参加状況が30% |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:神山弘行『所得課税における時間軸とリスク』(有斐閣、2019)。藤岡祐治「為替差損益に対する課税 : 貨幣価値の変動と租税法(一)~(六・完)」国家学会雑誌130巻9・10号790-738頁、131巻1・2号162-107頁、3・4号368-314頁、7・8号750-690頁、11・12号1118-1049頁、132巻192-131 頁(2017-19)
その他、必要に応じて別途指示する。
その他特記事項
履修希望者は、あらかじめ電子メールで教員に連絡すること。
教員連絡先:mshibuya@tamacc.chuo-u.ac.jp