シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究3(国際公法) | 2024 | 前期 | 火6 | 法学研究科博士課程後期課程 | 西海 真樹 | ニシウミ マキ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-106L
履修条件・関連科目等
本特殊研究は、特殊研究1(国際公法)と連動しているので、特殊研究1(国際公法)も合わせて履修すること。
授業で使用する言語
日本語/英語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
各受講者が、特殊研究1(国際公法)授業を通じて得た問題意識・問題関心にもとづいてテーマを選び、報告し、その後全員で討論する。
科目目的
口頭での意見、疑問、批判の交換を有意義に行う。
到達目標
口頭での意見、疑問、批判の交換を通じて、自らの認識の深化・拡大を図る。
授業計画と内容
本特殊講義は、特殊研究1(国際公法)と連動している。特殊研究1(国際公法)の各回の授業で講読したことがらのなかから、各自が抱いた問題関心にもとづいて報告を準備し、本演習のなかで報告を行い、その後参加者全員で討論する。したがって、本特殊講義の受講者は、特殊研究1(国際公法)も受講することが求められる。授業の進め方はおおよそ次のとおり。
第01回 ガイダンス
第02回 序論→第1回報告・討論
第03回 開発にかんする古典的国際法:開発のパラダイム:開発の時代、開発の手段にかんする
不一致、低開発についての理論→第2回報告・討論
第04回 開発にかんする古典的国際法:開発の国際法の出現と変遷:古典的開発の国際法、第三世界の世界
変革プロジェクト、新国際経済秩序→第3回報告・討論
第05回 開発にかんする古典的国際法:新自由主義の反動と経済グローバリズムの影響(1):新国際経済秩序
の放棄と第三世界の世界変革プロジェクトの終焉→第4回報告・討論
第06回 開発にかんする古典的国際法:新自由主義の反動と経済グローバリズムの影響(2):ポスト冷戦期の
グローバリゼーションと新自由主義の勝利→第5回報告・討論
第07回 開発にかんする古典的国際法:新自由主義の反動と経済グローバリズムの影響(3):開発の法の失墜
と経済の人間目標の忘却→第6回報告・討論
第08回 新しい開発の国際法:開発の人間目標(1):人間開発、人権と開発、植民地後の国家の責任
→第7回報告・討論
第09回 新しい開発の国際法:開発の人間目標(2):第1部2章:新たな開発の国際法:開発の人間目標:人
間開発、人権と開発、植民地後の国家の責任→第8回報告・討論
第10回 新しい開発の国際法:開発の人間目標(3) :発展の権利、社会開発→第9回報告・討論
第11回 新しい開発の国際法:開発の人間目標(4) :良き統治ー民主主義と人権、自由世界の現代的支配
→第10回報告・討論
第12回 新しい開発の国際法:持続可能な開発(1):新たな開発パラダイム?→第11回報告・討論
第13回 新しい開発の国際法:持続可能な開発(2):持続可能な開発の国際法→第12回報告・討論
第14回 新しい開発の国際法:持続可能な開発(3):貧困との戦い→第13回報告・討論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1.各報告者は、特殊講義Ⅰ(国際公法)の講読を通じて抱いた問題関心にもとづいて研究報告を行う。そのさい、報告レジュメを作成し、事前に参加者全員に配付しなければならない。他の受講者は、事前配付されたレジュメに目を通した上で、授業に臨むこと。
2.次の心構えで勉強を進めること。
*社会現象は多面的であり、そこには法、政治、経済、社会、歴史、文化といったさまざまな側面がある。法的側面をしっかり把握することは、多面的社会現象を深く理解し、問題の解決を見いだすための必要条件である(十分条件ではないことに注意)。
*実学としての法学:現代社会の政治、経済、文化の大量現象を処理し、多様化した人間の欲求を整序していくために法技術は不可欠。そうした技術としての法学を学修することは、他の法分野と同様、国際法においても重要である。
*虚学としての法学:国際法学にかぎらず、法学は法技術の修得に尽きるものではない。自らの立場を相対化し、事象を多面かつ根本的に認識する態度・方法を修得することも、大学における法学教育の大切な役割である。そこにおいては、法の論理と機能の解明を通じて、自分の依拠する前提・常識を疑い、自己を相対化する視点を獲得することが求められる。
*国際法がかかわる問題には身近な問題も少なくない。これらの問題について、自己の偏見を自覚しつつ、他国・他者の主張の是非を冷静に判断するためには、国際法の理解とそれを通じての「自己の対象化」という知的訓練がぜひとも必要。授業を通じて、また、授業以外の場で、そのような態度を身につけてほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告内容(50%) 討論への参加状況(50%) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは次のとおり。
Emmanuelle Tourme-Jouannet, Qu’est-ce qu’une société internationale juste? Le droit international entre développement et reconnaissance, Pedone, 2011.
参考文献は次のとおり。
Emmanuelle Tourme-Jouannet, What is a Fair International Society? International Law Between Development and Recognition, Hart Publishing, 2013.
Emmanuelle Tourme-Jouannet, Le droit international public, Que sais-je? no. 3966, pfu, 2013.
Emmanuelle Tourme-Jouannet, A Short Introduction to International Law, Cambridge UP, 2014.