シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究1(ローマ法) | 2024 | 前期 | 木4 | 法学研究科博士課程後期課程 | 森 光 | モリ ヒカル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-104L
履修条件・関連科目等
民法の学習を一通り終えていること。また民法の授業とあわせて受講することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
法は歴史的経験の産物である。古代から連綿と続く知的営為の中で、法の概念や方法が形成されてきた。以上の認識の下、本講義では、ローマ法大全、特に学説彙纂(Digesta)の釈義を中心におく。学説彙纂の釈義(Digestenexegese)は、私法分析の伝統的手法であり、この作業を通し、ローマ法の概念や思考の正確な把握を目指す。その上で、さらに進んで現行法との比較、各国の制度との比較もまた行う。
科目目的
まずはローマのカズイスティークと格闘することを通し、ローマ法上の諸制度を正確に理解することを目指す。その上で、日本法をはじめとする現代法とローマ法の相違を把握する。以上の学修を前提にした上で、現代の法学上の議論を批判的に摂取する。
到達目標
まずはローマのカズイスティークと格闘することを通し、ローマ法上の諸制度を正確に理解することを目指す。その上で、日本法をはじめとする現代法とローマ法の相違を把握する。以上の学修を前提にした上で、現代の法学上の議論を批判的に摂取する。
授業計画と内容
本講義では、建物の賃貸借に焦点をあてる。当初数回、概括的な説明をした後は、学説彙纂釈義(Digestenexegese)に専念する。
第1回 ガイダンス ローマ法の概要
第2回 locatio condctioの概要
第3回 uti fruiを許すという賃貸人の義務(1) D. 19, 2, 28, 2 Lab. 4 post. epit. a Iav.; D. 19, 2, 60 pr Lab. 5 post. a Iav. epit.
第4回 uti fruiを許すという賃貸人の義務(2) D. 19, 2, 25, 1 Gai. 10 ad ed. prov.; D, 19, 2, 7 Paul 32 ad ed.
第5回 uti fruiを許すという賃貸人の義務(3) D. 19, 2, 9 pr.1 Ulp. 32 ad ed.
第6回 建物の滅失に伴う賃貸借契約の終了(1) D. 19, 2, 30 pr Alf. 3 dig. a Paulo epit.; D. 19, 2, 35 pr Afr. 8 quaest.
第7回 建物の滅失に伴う賃貸借契約の終了(2) D. 19, 2, 9, 1---D. 19, 2, 11, 1
第8回 賃借人の物の返還義務 (1) D. 19, 2, 57 Iav. 9 ex post. Labeonis.; D. 19, 2, 11, 4 Ulp. 32 ad ed.
第9回 賃借人の物の返還義務 (2) Coll. 12, 7, 9 Ulp. 18 ad ed.; D. 9, 2, 27, 11 Ulp. 18 ad ed.
第10回 賃借人の物の返還義務 (3) D. 19, 2, 11, 2- Ulp. 32 ad ed.
第11回 黙示の更新 D. 19, 2, 13, 11 Ulp. 32 ad ed.
第12回 賃料の減額請求 D. 19, 2, 27 pr Alf. 2 dig.; D. 19, 2, 28 Lab. 4 post. epit. a Iav.
第13回 賃借人による解約 D. 19, 2, 27, 1 Alf. 2 dig.; D. 39, 2, 28 Ulp. 81 ad ed.; D. 19, 2, 24, 2 Paul. 34 ad ed.
第14回 賃貸人による解約 C. 4. 65, 3
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ラテン語未修得者は、本講義と並行して基礎文法の学修を進めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 授業の内容を踏まえた上で、さらなる考察を加えているか |
平常点 | 70 | 毎回予習の上参加し、議論に積極的に参加しているか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
森光『ローマの法学と居住の保護』中央大学出版部2017年