シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教育学演習(4)/教育学演習(4)(10) | 2025 | 通年 | 月3 | 文学部 | 下司 晶 | ゲシ アキラ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-ED3-N804
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代思想から教育を考える。
前期は、
1)広田照幸『ヒューマニティーズ 教育学』から、教育学の基礎を学びます。
2)千葉雅也『現代思想入門』から、現代思想の基礎を学びます。
後期は
3)下司 晶『教育思想のポストモダン――戦後教育学を超えて』を用いて、現代思想から教育を考えます。
また、「難しい本」の読み方、文献の調査法、図書館・大型書店の利用法なども扱います。
科目目的
現代思想から教育を考えます。
ゼミでの発表、討論を通して、文献の読み方やレポートの作成方法、発表や討論、文献の調査法の基礎を養うとともに、それを通して批判的思考が出来るようになります。
到達目標
現代日本の教育とは異なる教育や人間形成のあり方があることを知ること。
批判的思考法を用いて、これからの教育のあり方を構想できるようになること。
授業計画と内容
下記のようなテーマと進行を予定しています。
毎回、5人程度のグループでのディスカッションを行う予定です。
内容は授業進行によって変更される可能性があります。
イントロダクション
1)本の読み方
2)レジュメの作り方
テキスト①広田照幸『教育学』
3)誰でもしゃべれる教育学?
4)教育論から教育学へ
5)実践的教育学と教育科学
6)教育の成功と失敗
7)この世界に対して教育がなしうること
8)教育を考えるために
テキスト②千葉雅也『現代思想入門』
9)現代思想の読み方
10)デリダ――概念の脱構築
11)ドゥルーズ――存在の脱構築
12)フーコー――社会の脱構築
13)現代思想の源流――ニーチェ、フロイト、マルクス
ブレイク
14)書を求めて町へ出よう
15)町で得た書を紹介しよう
テキスト③下司晶『教育思想のポストモダン』
16)現代の教育哲学
17)教育思想とポストモダン
18)ポストモダニズムと規範の喪失?
19)近代批判、未完のプロジェクト
20)近代教育学批判とは何だったのか
21)言語論的転回以後の教育思想史
22)教育哲学と教育実践、その関係性の転換
23)国民の教育権論
24)フーコーの権力論
25)戦後教育学とは何だったのか
26)冷戦後教育学
27)近代批判のゆくえ
28)教育学と現代思想
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
月に1回程度のレジュメ発表を求めます。
受講者は、毎週、一定の文献を読んでから出席し、上記のレジュメ発表者ともに議論します。
レジュメ発表者以外にも、事前学習が必要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | レジュメ発表、ディスカッションへの参加などによって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
必要に応じてレポートを課すこともある。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書
電子書籍ではなく、紙の本で、全て購入すること。
広田照幸『ヒューマニティーズ 教育学』岩波書店、2009年
千葉雅也『現代思想入門』講談社現代新書、2022年
下司 晶『教育思想のポストモダン――戦後教育学を超えて』勁草書房.2016年
その他特記事項
受講生の興味や理解度に応じて、内容や方法を変更する場合があります。
レジュメ発表時に認められる理由なく欠席した場合は、単位取得に問題が生じることがあります。