シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究3(法史学) | 2024 | 前期 | 木6 | 法学研究科博士課程後期課程 | 赤城 美恵子 | アカギ ミエコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-106L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国では、古来、刑事法を中心に法が発達してきた。もっとも、その刑法理論は現代の刑法理論とは似て非なる内容を有する。この授業では、中国清朝時代の刑事判例集である『刑案匯覧』の精読を通じて、前近代中国の刑法理論の特徴について考察する。
科目目的
中国法制史に関する基礎的素養を身につけ、史料の読解力・運用能力を高める。
到達目標
・中国法制史の基本史料を読解できる。
・史料から自ら論点を見つけ、それについて自らの見解を提示できる。
授業計画と内容
『刑案匯覧』は『刑案滙覽六十卷 : 附續増刑案滙覽十六卷, 新増刑案滙覽十六卷』(台北 : 成文出版社、1968)を使用する。
第1回 ガイダンス
第2回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「行劫客船盗犯另犯夥搶婦女」~「夥盗另又聴従拒捕下手殺人」
第3回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「接贓一次逃後另犯拒捕殺人」~「既経入室雖不捜贓亦応斬決」
第4回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「把風之犯在外助勢情無可原」~「船戸串通盗匪行劫船内客貨」
第5回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「営兵為盗酌量案情分別梟示」~「守備写信勧盗投首辞語卑鄙」
第6回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「洋盗接贓一次及二次自首者」~「洋盗在船頭接贓仍免死発遣」
第7回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「洋盗案内買贓揺櫓写帳定例」
第8回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「洋盗案内受雇服役情節較重」~「投首洋盗巡緝滋事脱逃被獲」
第9回 巻十三・刑律賊盗・強盗・「洋盗投首免其従前窃劫各案」~「随征赦免盗犯復犯情有可原」
第10回 巻十四・刑律賊盗・強盗・「投首洋盗滋事監禁親老留養」~「首夥盗犯倶未傷人聞拿投首」
第11回 巻十四・刑律賊盗・強盗・「行劫妻兄投首傷人其妻代首」~「年幼強盗両次被脅一次接贓」
第12回 巻十四・刑律賊盗・強盗・「洋盗強盗年幼擬流応行刺字」~「盗犯待質不必援引監候処決」
第13回 巻十四・刑律賊盗・強盗・「図劫未成已置器械已糾夥党」~「盗賊当売之贓分別査起著追」
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業は輪読形式で進める。当該授業時間の対象範囲の事例について読み下しができるよう、参加者各自が事前に準備する。その際、論点をあらかじめ見つけておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加状況、受講態度、授業内での発言などによる総合評価。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは用いない。必要に応じてプリント等を配布する。