シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究4(法史学) | 2024 | 後期 | 木6 | 法学研究科博士課程後期課程 | 赤城 美恵子 | アカギ ミエコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-107L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国では、古来、刑事法を中心に法が発達してきた。もっとも、その刑法理論は現代の刑法理論とは似て非なる内容を有する。この授業では、中国清朝時代の刑事判例集である『刑案匯覧』の精読を通じて、前近代中国の刑法理論の特徴について考察する。
科目目的
中国法制史に関する基礎的素養を身につけ、史料の読解力・運用能力を高める。
到達目標
・中国法制史の基本史料を読解できる。
・史料から自ら論点を見つけ、それについて自らの見解を提示できる。
授業計画と内容
『刑案匯覧』は『刑案滙覽六十卷 : 附續増刑案滙覽十六卷, 新増刑案滙覽十六卷』(台北 : 成文出版社、1968)を使用する。
第1回 巻十五・刑律賊盗・刧囚・「被差拿獲喊救旁人奪犯傷差」~「奪犯殺傷官差為従分別辦理」
第2回 巻十五・刑律賊盗・刧囚・「打奪解配軍犯本犯並不知情」~「尊長家長率領奪犯殺傷官差」
第3回 巻十五・刑律賊盗・刧囚・「並非応捕罪人不得謂之奪犯」~「尊長卒領奪犯殺差二命投首」
第4回 巻十五・刑律賊盗・刧囚・「奪犯傷差為従幇殴未便加軍」~「疑差越境喝衆捆差致犯逃走」
第5回 巻十五・刑律賊盗・刧囚・「糾衆奪犯地保攔阻畏懼中止」~「検験屍傷慮致坐誣糾搶屍首」
第6回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「搶奪銭票応以能否取銭為断」~「先搶後窃先窃後搶不得併計」
第7回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「搶奪擬徒釈回復犯搶奪一次」~「搶奪謀命分別首従」
第8回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「搶奪謀殺事主傷而未死」~「拒殺事主傷皆致命」
第9回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「拒傷骨損骨破以折傷論」~「搶窃同場共拒致傷事主一人」
第10回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「起意搶奪拒捕在先得贓在後」~「搶奪事後捜拿拒斃事主」
第11回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「搶奪得贓脱逃被獲拒傷兵役」~「搶奪人多而無器械仍照本律」
第12回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「贓雖逾貫不能確指未便懸坐」~「三人搶奪一人持械拒死事主」
第13回 巻十五・刑律賊盗・白昼搶奪・「八人内止両人持械駁照搶奪」~「聚衆徒手搶奪大江遭風船隻」
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業は輪読形式で進める。当該授業時間の対象範囲の事例について読み下しができるよう、参加者各自が事前に準備する。その際、論点をあらかじめ見つけておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加状況、受講態度、授業内での発言などによる総合評価。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは用いない。必要に応じてプリント等を配布する。