シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究2(法史学) | 2024 | 後期 | 木5 | 法学研究科博士課程後期課程 | 山口 亮介 | ヤマグチ リョウスケ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-105L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
東洋・西洋を問わず様々な法と制度の影響を受けて形成されてきた日本の法を考える上で、その歴史的前提に遡って検討を加えることは、現代法をより深く理解するうえで有益な営為であると考えられます。
本科目は、近代日本法の前提を支える裁判権や司法権の特質について、様々な法源や法概念のあり方を中心として学んでいきます。学習にあたっては、西欧法制や明治期以降の日本の法や権利をめぐる諸問題との積極的な比較を行っていく予定です。
科目目的
本科目では、日本にとどまらず国内外の様々な法制度や法概念を歴史的な観点から比較・分析・評価する知的態度を涵養することを目的とします。
到達目標
1.法史学(法制史)の学習を通じて「法」というものが国家や社会において持つ意味とその多様性を認識・理解することができる。
2.各時代における「法」のあり方やその歴史的展開についての検討を通じ、そこに現代の日本法とどのような接続あるいは断絶が存在するかを学び取り、その知見を現代法諸科目の学習に活かすことができる。
授業計画と内容
第1回:ガイダンス(演習の概要や進行等についての解説を行ったうえで、参加者の報告分担の割り振りなどを行います)
第2回:〈法〉のことばの形成と社会
第3回:法のことばとしての〈刑〉と〈律〉
第4回:法のことばとしての〈権利〉~前近代を中心に
第5回:法のことばとしての〈権利〉~近代以降を中心に
第6回:法のことばと制度しての〈裁判〉と〈裁判所〉
第7回:法のことばと制度しての〈大審院〉
第8回:法のことばとしての〈司法〉
第9回:法のことばとしての〈商法〉
第10回:法のことばとしての〈私法〉
第11回:法のことばとしての〈債権〉
第12回:法のことばとしての〈動産・不動産〉
第13回:法のことばとしての〈憲法〉
第14回:演習全体の総括討論(日本における法のことばのあり方について討論を行います)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 以下の諸点を総合的に判断し、評価を行います(括弧内は評価の割合)。 1.議論への参加状況(50%) 2.報告の内容や形式(50%) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
山口亮介『法とことばの近代史』連載第1~12回(『ビジネス法務』20(8)~21(9)・2020年~2021年)
【参考書】
浅古弘ほか編『日本法制史』(青林書院・2010年)
水林彪ほか編『法社会史』(山川出版社・2001年)
川口由彦『日本近代法制史[第2版]』(新世社・2014年)
高谷知佳・小石川裕介編著『日本法史から何がみえるか』(有斐閣・2018年)
出口雄一ほか編『概説 日本法制史〈第2版〉』(弘文堂・2023年)
伊藤孝夫『日本近代法史講義』(有斐閣・2023年)
※このほか、講義中に適宜紹介を行います。