シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理学統計法(1)/心理統計法(1) | 2025 | 前期 | 月1 | 文学部 | 井上 和哉 | イノウエ カズヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PY1-P101
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
心理学はエビデンスベースドな学問であり,何かを主張するためにはその根拠が求められる。その根拠を示すための方法論が統計学である。現代の心理学研究のほとんどで統計学に基づくデータの分析が用いられており,統計学が分からなければ心理学の研究を行うことができないといっても過言ではない。そこで本講義では,心理学で必要となる統計学の基本的事項を学習する。
統計学を習得するためには,理論的な理解はもとより,実際のデータを分析できることも重要であるため,本講義ではPCを用いた実習も併用する。このため,本講義を受講する際には自分のノートパソコンを持参する必要がある。
科目目的
・心理学の研究における統計学の必要性を理解する
・データの特徴を記述・要約する方法を習得する
・統計的な推定や仮説検定の考え方を理解する
到達目標
本講義の到達目標は以下の通りである。
・自らの力でデータの特徴の記述や要約を行えるようになる
・統計的推定や仮説検定を理解し,自ら分析を行い,その結果を解釈できるようになる
授業計画と内容
※各回の順番や分量は受講生の理解度や関心に応じて柔軟に調整する
1. 授業ガイダンスおよび心理学における統計学の必要性
2. 数値データとその種類
3. 1変数分布の要約(代表値)
4. 1変数分布の要約(散布度)
5. 標準化と正規分布
6. 2変数分布の要約(相関)
7. 2変数分布の要約(連関)
8. 中間テスト
9. 推測統計
10. 一つの平均値の検定(z検定)
11. 一つの平均値の検定(t検定)
12. 相関と連関の検定
13. 比率の検定
14. 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・統計学は抽象的な思考を必要とすることが多く,授業内ですべてを完全に理解することが難しい。このため,配付資料や教科書に事前に目を通した上で授業に参加すること
・統計学は積み重ねの学問であるため,ある回の授業内容を理解できないと,その後の授業内容も理解できなくない。授業内で不明な点があった場合は,配付資料,教科書,参考書等で不明な点を解決した上で,次回の授業に臨むこと。
・授業中に紹介できるのは統計学のエッセンスのみであるため,参考資料を中心に積極的に自習を進めてほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 50 | 中間試験では,主にデータの記述・要約の方法を理解できているかを評価する。 |
期末試験(到達度確認) | 50 | 期末試験では,統計的推定や仮説検定の基本的事項が理解できているかを評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席点はないが,特別な事由がない限りは本講義は原則として遅刻せずに全ての授業に出席することを求める。
授業への参加態度,授業内で課す課題の提出状況が著しく悪い場合は中間試験や期末試験の受験を認めず,単位を与えない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
※授業ごとの配布資料を用意する
〈テキスト〉
川端一光・ 荘島宏二郎 心理学のための統計学入門 [心理学のための統計学1]
〈参考書〉
山田剛史・村井潤一郎 『やわらかアカデミズム・シリーズ よくわかる心理統計』 ミネルヴァ書房 ISBN 9784623039999
吉田寿夫『本当にわかりやすい すごく大切なことが書いてある ごく初歩の統計の本』 北大路書房 ISBN 9784762821257
森敏明・吉田寿夫『心理学のためのデータ解析テクニカルブック』 北大路書房 ISBN 9784762801310
向後千春・富永敦子『統計学がわかる ハンバーガーショップでむりなく学ぶ、やさしく楽しい統計学』技術評論社 ISBN 9784774131900
その他特記事項
・本講義では毎回必ず自分が所持するノートパソコンを持参すること
・卒業論文やデータの分析を伴う演習・実習系の科目では,本講義の内容の理解が前提となることが多い。予習・復習をしっかりと行い,十分な準備をした上で講義に臨むこと。
・統計学は積み重ねの学問であるため,1回の欠席がその後の学習を致命的に妨げる場合がある。特別な事情を除き,欠席は認めない。やむを得ず欠席をする場合は,教科書や配付資料で自習を進めること。
・本講義は実習を併用するため,やむを得ない事情を除き,遅刻は認めない。
・質問やわからないことがあれば教員やTAに遠慮なく聞くこと。講義後の質問はメールで受け付ける(メールアドレスについては初回の講義で伝える)。