シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理学特殊研究(1) | 2025 | 通年 | 水4 | 文学部 | 富田 拓郎 | トミタ タクロウ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-PY3-P109
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の心理学は基礎から応用まで幅広いものとなっています。これからの臨床心理学はそうした基礎領域から応用領域まで広範な理解を求められるものとなりますが、広範な心理学の諸理論・諸技法を演習形式の学術論文輪読により学びます。取り上げる学術誌はパーソナリティ心理学、臨床心理学、異常心理学、臨床社会心理学、学校臨床心理学領域等を中心とする内外の実証的論文とします。本授業では受講生の興味に即しつつ、こうした学習を通じて、4年次における卒業論文で取り上げるテーマの設定と研究計画の立案に向けて指導します。
科目目的
以下の各点を目的とします。
1) 心理学系の学術論文の読解に必要なスキルを獲得し、学術論文を理解していく
2) 卒論に向けた研究計画を立案する
3) 学術論文の読解から、広範な心理学の基本となる方法論を学ぶ
到達目標
心理学でのさまざまな方法論や専門用語・概念を学術論文を通じて、自らの力で深く理解しながら、卒業論文の研究計画を立案できるようになります。
授業計画と内容
(キーワードの一例は以下の通り。論文は受講生が各自で決定します。予定は変更されることがあります。2023年度は対面型授業の予定です。)
【前期】
第1回:オリエンテーション(自己紹介、受講上の注意、TA紹介、発表分担決定等)
第2回:論文の探し方(図書館利用法、情報検索等)
第3回:論文講読(1):研究法の基礎、方法論について
第4回:論文講読(2):論文の読み方とポイント
第5回:論文講読(3):心理学の基礎(学習、発達)
第6回:論文講読(4):心理学の基礎(知覚、認知)
第7回:論文講読(5):心理学の応用領域(社会、環境、産業)
第8回:論文講読(6):臨床心理学(パーソナリティ、自己と他者)
第9回:論文講読(7):臨床心理学(異常心理学、臨床社会心理学)
第10回:論文講読(8):臨床心理学(家族、夫婦、子育て)
第11回:論文講読(9):臨床心理学(児童、思春期、発達障害)
第12回:論文講読(10):臨床心理学(学校、地域等)
第13回:論文講読(11):臨床心理学(災害・犯罪のトラウマ)
第14回:論文講読(12):臨床心理学(暴力、非行・犯罪)
【後期】
第15回:オリエンテーション(卒論に向けて、分担決定等)
第16回:論文講読(13):学校カウンセリング
第17回:論文講読(14):家族臨床と家族心理学
第18回:論文講読(15):特別支援教育と発達障害への支援
第19回:論文講読(16):犯罪・非行(1)犯罪心理学と司法心理学
第20回:論文講読(17):犯罪・非行(2)非行少年のコミュニティ支援
第21回:論文講読(18):トラウマと悲嘆の理論的基礎
第22回:論文講読(19):トラウマと悲嘆の臨床とレジリエンスの視座
第23回:卒論構想発表(1):G1<卒論テーマの設定>
第24回:卒論構想発表(2):G2<卒論テーマを決める留意点>
第25回:卒論構想発表(3):G1<卒論テーマの精緻化>
第26回:卒論構想発表(4):G2<卒論に用いる研究手法のまとめ>
第27回:論文講読(21):これからの臨床心理学(1)-エビデンスの視座-
第28回:論文講読(22):これからの臨床心理学(2)-ナラティブの視座-
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各自が発表を分担し、このための準備学習と(必要に応じて)事後学習を課す。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 1)分担された発表を行うこと(準備・事後学習を含む) 2)授業時に積極的に参加すること 以上2点で評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは用いず、必要に応じて資料を配布します。
その他特記事項
人間への幅広い興味関心を持ってもらうことが重要です。さまざまな対人経験を積極的に積むことを念願しています。なおTA(大学院生による教務指導補助)がメンターとして受講ゼミ生のサポートを必要に応じて適宜行います(予定;状況次第ではTAがつかないこともあります)。具体的には初回授業時に説明します。