シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理実習 | 2025 | 通年 | 他 | 文学部 | 髙瀨 堅吉、富田 拓郎、中村 菜々子、山科 満 | タカセ ケンキチ、トミタ タクロウ、ナカムラ ナナコ、ヤマシナ ミツル | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY4-P703
履修条件・関連科目等
公認心理師受験資格取得を目指している人だけが受講することが出来ます。
受講に必須の要件は特に定めませんが、3年次までに受験資格取得に必要な科目のうち、当科目および「心理演習」以外の科目全ての履修を終えていることが望ましいです。
15名を上限として履修者の選抜を実施します。詳細は履修要項をご覧下さい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
公認心理師受験資格取得にあたり必要な科目です。心理実習は、以下の3点について、学外施設において実践的に体験学習を行う授業です。
①心理に関する支援を要する者への支援(チームアプローチを含む)
②多職種連携及び地域連携
③公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解
科目目的
公認心理師業務の実務について事前学習・施設実習・事後学習を通して学ぶことを目的とします。
到達目標
さまざまな現場での公認心理師業務の実習(医療、教育、福祉、司法等)を通して、実践的な知識と経験を得ること、およびそれらを他者に理解しやすい形で言語化し報告することを目標とします。
授業計画と内容
第1回:全体オリエンテーション(1):年間スケジュールの確認、感染予防など基本的注意事項
第2回:全体オリエンテーション(2):実習ノートの記載方法など
第3回:福祉領域における実習の事前学習(1):公認心理師の役割と多職種連携
第4回:福祉領域における実習の事前学習(2):浅野大輔氏の授業聴講
第5回:社会福祉法人夢ふうせんにおける実習(1):施設見学
第6回:社会福祉法人夢ふうせんにおける実習(2):利用者との交流
第7回:福祉領域における実習の事後学習
第8回:保健医療領域における実習の事前学習(1):この領域における公認心理師の役割と多職種連携
第9回:保健医療領域における実習の事前学習(2):病院における接遇と要支援者・関係者との接し方
第10回:順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院における実習(1):院内見学、外来陪席
第11回:順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院における実習(2):教授回診見学、カンファレンス参加
第12回:保健医療領域における実習の事後学習
第13回:教育領域における実習の事前学習(1):この領域における公認心理師の役割と多職種連携
第14回:教育領域における実習の事前学習(2):適応指導教室における児童生徒との接し方
第15回:日野市適応指導教室における実習(1):施設見学、授業見学
第16回:日野市立教育センター適応指導教室における実習(2):レクリエーションへの参加
第17回:日野市立教育センター適応指導教室における実習(3):授業見学
第18回:日野市立教育センター適応指導教室における実習(4):実習振り返り、ディスカッション
第19回:教育領域における実習の事後学習(1):記録作成
第20回:教育領域における実習の事後学習(2):グループディスカッション
第21回:司法・犯罪領域における実習の事前学習(1):この領域における公認心理師の役割と多職種連携
第22回:司法・犯罪領域における実習の事前学習(2):矯正施設における少年の処遇
第23回:東京西法務少年支援センター(東京西少年鑑別所)における実習
第24回:東日本少年矯正医療・教育センター(東日本医療少年院)における実習
第25回:司法・犯罪領域における実習の事後学習
第26回:全体の事後学習(1)全体を通しての学びの振り返り・記述
第27回:全体の事後学習(2)実習報告会
第28回:まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎日の実習記録内容、実習先での実習指導者からの評価、事前・事後学習での発言や振る舞いなどを、総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
実習時間の計算には、事前・事後学習の時間や、毎日の記録作成に要する時間も、予め定められた範囲で実習時間として組み込まれます。それらがトータルで80時間を超えないと、心理実習を履修したと見做されません。
現場での実習を1日でも正当な理由無く欠席した場合は、実習時間が総計で80時間に達しない可能性があります。達しなかった場合は、成績評価は一律「不可」となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
実務経験のある公認心理師有資格者が自らの実務経験に基づき授業を担当します。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
指導教員は、保健医療分野、福祉分野、教育分野、産業・労働分野における実務経験があります。それぞれの現場経験に基づいて、心理支援を学ぶのに相応しい実習先を選定しました。事前・事後学習に際しては、現場で起きている事象を実務経験に基づいて分かりやすく解説し、学生さんが現場で体験した事柄の意味を掘り下げていきます。
テキスト・参考文献等
実習ノートを電子ファイルで配布します。印刷・穴あけし、ファイルに綴じて提出してください。
その他特記事項
事前・事後学習に全て出席することと、総計で80時間以上の実習を行うことを単位取得の前提とします。
公認心理師試験の受験資格の要件となる必須科目です。以下の点も確認してください。
①履修の対象:学部4年生以上。
②履修条件:学部3年時に実施されたガイダンス(心理実習・心理演習共通)に出席済みであること。
③開講時期:学外施設実習は実習施設の都合に合わせた時期(2024年4月~2025年1月)に実施します。詳細はガイダンスで説明します。実習日時は実習先から学生ごとに指定されるため、学生の希望・変更の要望は受け付けられません。
④実習費について:学外施設において実習を行う関係で、履修登録までに実習費を然るべき窓口に納めてください(金額は1万円程度と見込まれます。納入の具体的な方法はガイダンスで指示します)。なお、履修登録後に履修を取り消したり、実習開始後に実習を中止した場合にも実習費の返金は行われません。
⑤保険加入について:履修登録時に各自で賠償保険に加入する必要があります。金額は300円前後で、納入方法等は別途指示します。
⑥その他の費用等:医療領域の実習のため、各自で白衣を用意してください。上履きが必要となる場合があり、別途指示します。交通費もその都度必要となります。多くの実習先で、昼食は各自持参することとなっています。
⑦医療安全に関わる事前準備:医療機関の実習では、抗体検査、ワクチン接種、検温が施設から求められています。以下の点を履修開始前までに実施しておいてください。
抗体検査:麻疹、風疹、mumps(おたふく風邪)、水痘、HBs抗原・抗体
ワクチン接種:抗体検査の結果基準をみたしていないもの、コロナワクチン(3回以上の接種証明)
検温:実習2週間前から毎日の検温表(検温開始日は別途連絡します)
⑧実習中止要件:遅刻・早退等が多い、実習態度不良、提出物遅れ等により実習中止を指示することがあります。その場合は、以後の実習は認められず、成績は「不可」となります。