シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理演習 | 2025 | 夏季集中 | 他 | 文学部 | 富田 拓郎、中根 千景、中村 菜々子、間島 富久子、山科 満 | トミタ タクロウ、ナカネ チカゲ、ナカムラ ナナコ、マジマ フクコ、ヤマシナ ミツル | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY4-P704
履修条件・関連科目等
公認心理師受験資格取得を目指している人だけが受講することが出来ます。
受講に必須の要件は特に定めませんが、3年次までに受験資格取得に必要な科目のうち、当科目および「心理実習」以外の科目全ての履修を終えていることが望ましいです。
15名を上限として履修者の選抜を実施します。詳細は履修要項をご覧下さい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
心理に関する支援についての知識及び技能の基本的な水準の修得を目的とし、次の(1)~(4)に掲げる領域ごとに、具体的な支援場面を想定したロールプレイを行い、かつ、模擬事例検討で取り上げます。
(1)コミュニケーション
(2)心理アセスメント
(3)心理面接
(4)地域支援等
科目目的
以下に挙げる5つについて、基本的な知識および技能の習得を目指します。
(1)心理に関する支援を要する者等に関する面接等の知識および技能
(2)心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成
(3)心理に関する支援を要する者の現実生活を視野に入れたチームアプローチ
(4)多職種連携及び地域連携
(5)公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解
到達目標
以下の4つの到達目標があります。
①「傾聴」技法の基本に沿って、面談対象者の話をていねいに受容的に聴くことができる
②心理検査や心理面接場面において、面談対象者の気持ちに十分配慮した言葉を選んで対話が出来る
③保健医療分野をはじめ主要5分野において、地域における支援や多職種連携を意識しつつ支援者のニーズに応える支援計画を策定するための知識を身につけている
④支援計画策定および実際の支援において、公認心理師として求められる職業倫理や法的義務について理解できている
授業計画と内容
4日間、夏季集中講義で授業を行います。
1日目(担当:間島)
第1回:全体の説明(ここのみ山科)、コミュニケーションの基本として傾聴技法を学ぶ(ビデオ視聴)
第2回:傾聴技法の実際(3人1組でのロールプレイ)
第3回:ロールプレイの振り返り(全体ディスカッション)
2日目(担当:中根)
第4回:心理面接における傾聴と受容の態度について(3人1組でのロールプレイ)
第5回:ロールプレイの振り返り(全体ディスカッション)
第6回:心理的支援を要する者への支援計画の策定、および面接における倫理と法的側面(グループディスカッション)
3日目(担当:中村)
第7回:記録と報告の方法、要支援者の自己決定権に配慮した関わり
第8回:心理検査を必要とする者のニーズの把握(グループディスカッションと発表)
第9回:心理検査の導入およびフィードバック(3人1組でのロールプレイ)
第10回:模擬事例の心理検査結果に基づく支援計画の作成(多職種連携および地域支援を含む)、心理検査における職業倫理及び法的義務(グループディスカッション)
4日目(担当:山科)
第11回:地域支援が必要となる模擬事例の検討(グループディスカッションと発表)
第12回:支援対象者の現実生活を踏まえた支援計画(全体ディスカッション)
第13回:地域支援における多職種連携、公認心理師としての職業倫理および法的側面(全体ディスカッション)
第14回:全体の振り返り(山科)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
履修開始までに、演習内容に深く関連する授業科目(例えば「健康・医療心理学」「障害者・障害児心理学」「心理的アセスメント」「心理学的支援法」「精神疾患とその治療」など)で学んだ内容について、授業ノートや講義資料などで各自でよく復習してください。
各日の最終時限の最後10分間は、manabaを使っての課題の記入に充てます。書き切れない場合は、当日19時までに提出してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ロールプレイにおける積極性、グループディスカッションや全体ディスカッションへのコミットメント、各日の課題の記載内容などを、総合的に判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
14回全てに出席することを単位取得の前提とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
教室で指導する4人の担当教員は、いずれも心理臨床の実務経験は20年以上に及び、担当した領域も保健医療分野、福祉分野、教育分野、産業分野など多岐にわたっています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ロールプレイにおける指導や、模擬事例の提示・ディスカッション・支援計画の策定などの場面においては、現場経験を十分に踏まえ「現場で生きる・必要とされる」知識が身につくような指導を行います。
テキスト・参考文献等
特にありません。
その他特記事項
公認心理師試験の受験資格の要件となる必須科目です。以下の点も確認してください。
①履修の対象:学部4年生以上。
②履修条件:学部3年時に実施されたガイダンス(心理実習・心理演習共通)に出席済みであること。