シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特殊研究(労働経済論) | 2024 | 通年 | 水1 | 経済学研究科博士課程後期課程 | 阿部 正浩 | アベ マサヒロ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM6-101L
履修条件・関連科目等
計量経済学および労働経済学を一通り理解して、労働市場に関する諸問題を実証分析できる基礎的な能力があること。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
博士論文の作成に必要な労働経済学全般について大学院レベルの教科書を輪読する。同時に、履修者と共同で研究を行ないつつ研究上の助言をする。博士論文をまとめるためには、学会での報告や学術雑誌への投稿が欠かせないが、学会報告や学術雑誌への掲載にはそれなりの流儀があり、そうした点にも配慮したい。さらに、研究者として就職していくためには講義なども行う必要があるが、この授業で講義を行う際のコツもつかんで欲しい。
科目目的
論文の学術雑誌へ掲載と博士論文作成に必要なスキルの会得が目的である。
到達目標
論文の学術雑誌へ掲載と博士論文作成が到達目標である。
授業計画と内容
基本的には履修者と労働経済学全般について参考文献を輪読する。
授業計画
(履修者と相談の上で決めるが、基本的には以下のように進めて行きたい。)
第1回 イントロダクション(授業計画などを説明)
第2回 労働供給1(基本的なモデル)
第3回 労働供給2(家庭内生産関数)
第4回 労働供給3(ライフサイクルと退職行動)
第5回 労働供給4(労働供給の推定方法ついて:ヘックマンモデル)
第6回 労働供給5(先行研究の推定結果)
第7回 労働供給6(構造推定と自然実験)
第8回 人的資本1(人的資本理論)
第9回 人的資本2(シグナリングモデル)
第10回 人的資本3(賃金関数の推定方法について)
第11回 人的資本4(先行研究の推定結果)
第12回 職探し1(基本的なサーチモデル)
第13回 職探し2(オンザジョブサーチモデル)
第14回 職探し3(雇用保険制度と職探し)
第15回 労働需要1(短期生産関数と派生需要)
第16回 労働需要2(短期生産関数の推定)
第17回 労働需要3(長期生産関数と派生需要)
第18回 労働需要4(雇用調整)
第19回 労働需要5(雇用調整関数の推定
第20回 労働需要6(技術革新の影響)
第21回 賃金格差1(補償賃金格差の理論)
第22回 賃金格差2(ヘドニック賃金関数の推定)
第23回 賃金決定1(契約理論と労働契約)
第24回 賃金決定2(リスクシェアリングとインセンティブ)
第25回 賃金決定3(効率賃金)
第26回 労働組合1(バーゲニング理論)
第27回 労働組合2(インサイダー・アウトサイダー理論)
第28回 労働組合3(イグジットorヴォイス)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
文献の予習、データの整理および推定
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 前期と後期に、興味を持った研究テーマに関するサーベイ論文を作成する。 |
平常点 | 50 | 授業中の発言。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
大学院教室での利用が可能であれば、ICT機器を利用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業では各回の内容に関連する論文を利用し、事前に配布する。また、P.Cahuc A. Zylberberg "Labor Economics" The MIT Press 2004を参考文献とする。