シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究(理論経済学) | 2024 | 通年 | 木5 | 経済学研究科博士課程後期課程 | 浅田 統一郎 | アサダ トウイチロウ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM6-101L
履修条件・関連科目等
マクロ動学のテーマで博士論文を作成することを希望する、意欲のある学生。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代のマクロ動学は、米国を中心として完全雇用・完全均衡を前提とする新古典派的なアプローチが主流を占めていますが、ヨーロッパでは、不完全雇用・不均衡経済を分析の対象とするケインジアン・アプローチが、分岐理論・カオス理論等の新しい分析用具を取り入れることによって再構築され、独自の発展を遂げつつあります。最近の日本経済・世界経済が直面する諸問題のマクロ経済学的な解明にとって、ケインジアンのマクロ動学の果たす役割が期待されます。本講義では、両方の分野における最近の理論的成果をとりあげます。本年度は、特に「開放経済のケインジアン・マクロ動学」を中心に、以下の内容を予定しています。
(1)古典派の2国マクロ動学
(2)ケインジアンの2国マクロ動学:純粋な数量調整モデル
(3)ケインジアンの2国マクロ動学:変動相場制の場合
(4)為替レートのボラティリティ
(5)開放経済のケインズ=メツラー=グッドウィン動学
具体的には、授業計画のとおりです。
科目目的
博士論文を完成させるために必要な知識と分析技術を取得すること。
到達目標
マクロ動学の最新かつ高度な知識と分析技術を身につけ、最終的には博士論文を完成させること。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 Mathematical Preparation : Some Useful Theoremsの前半
第3回 上記テーマの後半
第4回 上記テーマの復習
第5回 The Closed Economy : The Frisch or Keynes Paradigm?の前半
第6回 上記テーマの後半
第7回 Classical Two-Country Dynamics : Pure Price Adjustments?の前半
第8回 上記テーマの後半
第9回 Keynesian Two-Country Dynamics : Pure Quantity Adjustmentsの前半
第10回 上記テーマの後半
第11回 Output, Interest and Changing Exchange Rate Regionsの前半
第12回 上記テーマの後半
第13回 Exchange Rate Volatilityの前半
第14回 上記テーマの後半
第15回 KMG(Keynes-Metzler-Goodwin) Model Building : The Base Line Case of a 'Closed' US-Economyの前半
第16回 上記テーマの後半
第17回 Large Open KMG Economies within the EMU(European Monetary Union)の前半
第18回 上記テーマの後半
第19回 Small Open KMG Economies : Australia and the Murphy Modelの前半
第20回 上記テーマの後半
第21回 Two-Country Business Cycle Models : 'Euroland and the USA'の前半
第22回 上記テーマの後半
第23回 博士論文作成計画に基づく報告(1):論文の構想と意図について
第24回 博士論文作成計画に基づく報告(2):論文の作成方法について
第25回 博士論文作成計画に基づく報告(3):論文の具体的内容について
第26回 博士論文作成計画に基づく報告(4):論文から導かれる主な結論について
第27回 博士論文作成計画に基づく報告(5):論文の新規性と貢献について
第28回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキスト、参考文献の予習・復習、資料の下調を行うことが必要です。毎週2時間くらい時間をかけて学習することが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | レポートの課題に適切に答えているか。 |
平常点 | 70 | 授業に参加して分担分を適切にこなしているか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[1] T. Asada, C. Chiarella, P. Flaschel and R. Franke, Open Economy Macrodynamics, Springer, Berlin, 2004
[2] T. Asada, C. Chiarella, P. Flaschel and R. Franke , Monetary Macrodynamics, Routledge, London, UK, 2010
その他特記事項
特になし。