シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究(財政学) | 2024 | 通年 | 木5 | 経済学研究科博士課程後期課程 | 篠原 正博 | シノハラ マサヒロ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM6-101L
履修条件・関連科目等
大学院レベルの経済学(ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学)および財政学の知識のあることが望まれます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
(1)わが国および先進国における税制改革をめぐる論文を読みます。
(2)博士論文に関して定期的に報告してもらい、内容に関する指導を行います。
科目目的
博士論文を作成するための高度な専門知識およびスキルを習得し、最終的には博士論文を完成させることを目的とします。
到達目標
先進諸国における税制改革の議論について、その内容を十分理解し、博士論文の作成に活かせるようになること。
授業計画と内容
[第1回]ガイダンス(講義の進め方、博士論文の作成方法等)
[第2回]グローバル経済化での租税政策
[第3回]マーリーズ・レビューと環境税
[第4回]マーリーズ・レビューと源泉地ベースの国際資本課税
[第5回]所得税・給付付き税額控除の経済学
[第6回]博士論文報告(1):論文構成の検討
[第7回]日本の法人税をどう設計するか
[第8回]仕向地主義法人税の経済分析
[第9回]EU付加価値税の現状と課題
[第10回]博士論文報告(2):論文構成の検討
[第11回]所得税に関する議論のサーベイ
[第12回]所得税の課税ベースの国際比較
[第13回]日本の所得税負担の実態
[第14回]博士論文報告(3):先行研究の検討
[第15回]家計の税・保険料負担
[第16回]社会保険料増加と所得税の課税ベース
[第17回]高齢化と所得税の課税ベース
[第18回]博士論文報告(4):先行研究の検討
[第19回]所得控除から税額控除への変更による効果
[第20回]日本の所得税改革
[第21回]経済格差と税・社会保障負担に関するマイクロ・シミュレーション
[第22回]博士論文報告(5):先行研究の検討
[第23回]女性の労働と税
[第24回]家計の資産選択と金融所得課税
[第25回]シェアリング・エコノミー、ギグ・エコノミーの発達と税制の課題
[第26回]デジタル・サービス税の理論的根拠と課題
[第27回]国際課税における新たな協調枠組みの分析
[第28回]博士論文報告(6):論文構成の仕上げ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストの予習に加えて、博士論文作成に必要なスキルを身につけるために、十分な時間を確保して下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 課題について、論理的かつ独創的に論じられるかどうかを評価します。 |
平常点 | 70 | 出席回数、報告態度・内容、議論への参加状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
(1)『フィナンシャル・レビュー』第102号(税制改革議論−OECDの議論やマーリーズ・レビューを踏まえて), 財務総合政策研究所。
(2)『フィナンシャル・レビュー』第118号(家計の消費・貯蓄行動と税制のあり方), 財務総合政策研究所。
(3)『フィナンシャル・レビュー』第127号(税制改革−エビデンスに基づいた政策提言), 財務総合政策研究所。
(4)『フィナンシャル・レビュー』第143号(デジタル経済と税制の新しい潮流), 財務総合政策研究所。
参考文献
(1)Mirrlees, J(chair).(2010), Dimensions of Tax Design The Mirrlees Review, Institute for Fiscal Studies.
(2)Institute for Fiscal Studies(2011), Tax by Design, Oxford University Press.