シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究(西洋経済史) | 2024 | 通年 | 木5 | 経済学研究科博士課程後期課程 | 柴田 英樹 | シバタ ヒデキ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM6-101L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
関連文献を講読しながら、ヘーゲル・マルクスの弁証法を題材に、過去と現代との対話としての歴史研究についての理解を深めていく。
詳細は、履修者と相談してから決める。
科目目的
文献講読と並行して、ヨーロッパ経済史の分野で博士論文を作成しようと志す院生を対象に、文献目録の作成から資料整理を経て、論文執筆に至る一連の過程を個別に指導し、論文作成を支援する。
到達目標
歴史研究における弁証法の意義を理解し、各履修者の論文作成に活かす。
授業計画と内容
1.オリエンテーション
第1部 近代的理性主体への疑義
2.社会心理学における主体(1):主体の自立性についての疑義
3.社会心理学における主体(2):主体の成立過程
4.社会心理学における主体(3):主体の社会的構成
5.脳科学における主体(1):脳の成長過程
6.脳科学における主体(2):脳における意思決定の過程
7.脳科学における主体(3):意思と行動との実際の関係
第2部 アンチノミーとその克服
8.数学は無矛盾か?
9.数学から超数学へ
10. 形式論理の体系化
11. 絶対的証明の成功例
12. 写像とその応用
13. ゲーデルの証明の概要
14. アンチノミーと論理学
15. アンチノミーから理性へ
第3部 ヘーゲルとマルクスの弁証法
16.記号論と間テクスト性
17.西洋哲学史の基礎(ヘーゲルの意義)
18. 西洋哲学史の基礎(ヘーゲル以後)
19.ヘーゲル弁証法(ヘーゲルの経済学研究)
20.ヘーゲル弁証法(「媒介」概念の成立)
21.ヘーゲル弁証法(『精神現象学』の成立)
22.ヘーゲル弁証法(弁証法と言語)
23.マルクスの弁証法(価値形態論)
24.マルクスの弁証法(階級論)
第4部 バフチンと弁証法
17.バフチンとフォルマリズム
18.バフチンの言語論
19.バフチンとクリステヴァ
27.バフチンと実存主義
28.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業に積極的に参加し、論文作成に努力する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
1)デイヴィッド・イーグルマン(2019)『あなたの脳のはなし』大田直子訳、早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
2)大田孝太郎(2018)『ヘーゲルの媒介思想』渓水社
3)Slav N. Gratchev and Howard Mancing (ed.) . 2018. Mikhail Bakhtin's Heritage in Literature, Arts, and Philosophy. New York, London et al: Lexington Books
4)小坂井敏晶(2013)『社会心理学講義』筑摩書房
5)アーネスト・ナーゲル&ジェームズ・ニューマン(1999)『ゲーデルは何を証明したのか』林 一訳、白揚社