シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フランス古典啓蒙文学特殊研究 B | 2024 | 後期 | 水1 | 文学研究科博士課程後期課程 | 田口 卓臣 | タグチ タクミ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-LT6-302L
履修条件・関連科目等
フランス文学史に関する専門的知識を身につけており、上級のフランス語の読解力を有している。
授業で使用する言語
日本語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
17~18世紀フランスの文学・思想のテクストを参加者全員で精読、鑑賞、批評します。単なる鑑賞に留まらず、的確な作品の批評をおこなうためには、その時代の政治、社会、経済、文化等に関する良質の調査が必要です。また、作品に関して蓄積されてきた先行研究を整理し、できれば二次文献の速読の練習も積みたいと考えています。このような専門的な訓練を経て、はじめて作品の客観的な分析が可能となります。
今年度は、18世紀を代表する思想家モンテスキューの思想的エッセー集を中心に扱います。
科目目的
17~18世紀フランス文学に関する専門的な知識を深めながら、この時代の思想的文脈を読み解く力を身につけます。
到達目標
17~18世紀フランス文学に関する批評校訂版の意義に関する深い理解に根差し、先行研究批評の方法について習得します。
授業計画と内容
第1回 後期授業の説明
第2回 モンテスキューの物理学論文1:重力(プレゼンテーション、ディスカッション)
第3回 モンテスキューの物理学論文2:音(プレゼンテーション、ディスカッション)
第4回 モンテスキューの物理学論文3:物体の透明性(プレゼンテーション、ディスカッション)
第5回 モンテスキューの物理学論文4:ニュートン光学の批評(プレゼンテーション、ディスカッション)
第6回 モンテスキューの物理学論文5:熱(プレゼンテーション、ディスカッション)
第7回 モンテスキューの物理学論文6:物質の原理(プレゼンテーション、ディスカッション)
第8回 モンテスキューの「キケロ論」(プレゼンテーション、ディスカッション)
第9回 ボルドー・アカデミーでの演説(プレゼンテーション、ディスカッション)
第10回 数名の君主に関する試論(プレゼンテーション、ディスカッション)
第11回 博物学に関連するエッセー(プレゼンテーション、ディスカッション)
第12回 モンテスキューにおけるエッセーと断片の意義
第13回 モンテスキューにおける諸学問横断の思考
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
先行研究批評の訓練のため、テクスト読解中に浮上した論文を1週間に1本というペースで読む努力をしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 40 | 論述の内容、方法の的確性、17~18世紀フランスの言語・文化・社会に関する学識の習得度を基準とします。 |
平常点 | 60 | 毎回のレジュメの内容、口頭発表の明確性を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Webex, Zoom, Google Driveなどを使用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
コピーを配布します。
参考文献は授業時に適宜紹介します。
その他特記事項
先行研究批評は学問の基本ですが、古典の凄みは何と言っても、読むたびごとに作品の意味が更新されてしまうことです。先行研究に対して批評的な距離が取れないと、この古典独特の凄みを捉え損ねてしまう危険性があります。
なお、受講生の関心に合わせて、ある程度、取り上げるテクストを調整することは可能です。ただし、あくまでも17~18世紀フランスの古典に限定します。