シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国文化特殊研究ⅠB | 2024 | 後期 | 金4 | 文学研究科博士課程後期課程 | 及川 淳子 | オイカワ ジュンコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CC6-102L
履修条件・関連科目等
学術論文を読解し、執筆するための積極的、自律的な学修態度を求めます。
授業で使用する言語
日本語/中国語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期に引き続き、この授業では、「日本人研究者による中国理解の思想的展開」という問題設定を行い、学術論文の講読とそれに基づく議論を行います。具体的には、戦後日本のにおける中国像を中心に、文化大革命、日中国交正常化などの歴史的転換点に関わる研究について考察します。講読や議論を通して、異なる分野や研究テーマでも各自の論文執筆に有益な視点や方法を取り入れられるように取り組みます。
科目目的
専門的な学術論文の講読を通して、①日本語および中国語の高い運用能力、②批判的読解力、③思想的観点から考察し、議論し、論述する能力を高めることを目標とします。
到達目標
履修者は、この授業を通して現代中国の思想文化に対する基本的な知識を修得します。学術論文の講読、分析、討論などを通して、報告用の資料作成、口頭報告などを繰り返し行い、各自の論文の構想や執筆に発展させます。テキストを批判的に読み解く力、分析について自分の言葉で口述、論述する表現力とスキルが求められます。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 概論①(文革と現代中国)
第3回 概論②(文革と国際社会)
第4回 概論③(先行研究分析)
第5回 テキスト分析・報告①(文革研究の今日的意義)
第6回 テキスト分析・報告②(政治運動としての文革)
第7回 テキスト分析・報告③(大衆運動としての文革)
第8回 テキスト分析・報告④(思想宣伝工作としての文革)
第9回 論文 構想発表会
第10回 テキスト分析・報告⑤(日中友好運動の系譜)
第11回 テキスト分析・報告⑥(日中国交正常化と政治社会思想)
第12回 テキスト分析・報告⑦(近現代史における日中国交正常化の意義)
第13回 テキスト分析・報告⑧(歴史研究とオーラル・ヒストリー)
第14回 総括(日本人研究者による中国理解の思想的展開)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
徹底して辞書を引き、自分の力でテキストを読み解く努力をしてください。また、担当の有無にかかわらず、授業前には必ず資料を精読して疑問点を整理し、授業時間を有効活用するよう心がけてください。文献講読に基づいて、議論を深める積極性を期待します。発表時には、レジュメやスライドを作成し、充実した報告と議論になるよう十分な準備を求めます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 授業に取り組む積極性、文献読解の正確さ、発表の内容 |
その他 | 50 | 研究発表の内容、資料作成、口頭報告、ディスカッションへの貢献度 |
成績評価の方法・基準(備考)
発表内容については、学期末にフィードバックとして講評を行います。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
馬場公彦『戦後日本人の中国像-日本敗戦から文化大革命・日中復交まで』 新曜社、2010年
【参考書】
授業内容に応じて適宜紹介します。