シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英文学特殊研究ⅢA | 2024 | 前期 | 木1 | 文学研究科博士課程後期課程 | 大田 美和 | オオタ ミワ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-EX6-105L
履修条件・関連科目等
履修条件は、イギリス小説にとどまらない、詩や戯曲など他ジャンルやヨーロッパ文学、日本文学、世界文学への広範で深い興味です。姉妹芸術である美術や音楽や映画、隣接する学問領域である歴史や哲学への興味と理解も必要です。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
Thomas Hardy のTess of the d’Urbervilles を現代の批評理論を使ってどのように論じるか学びます。5つの批評理論の概要を学んで理解した後、具体的な実践例である論文を読んで、論文の書き方を学びます。
科目目的
基本的な批評理論を理解して、文学テキストの伝記的歴史的社会的文化的なコンテキストを理解した上で、アカデミックな研究を行う姿勢を身に付けること。
到達目標
基本的な批評理論を理解して、小説の伝記的歴史的社会的文化的なコンテキストを読み解き、自分の選んだトピックについてアカデミックな方法で論じることができるようになる。
授業計画と内容
第1回 Introduction: Biographical and Historical Contexts
第2回 名場面と分析の練習
第3回 A Critical History of Tess of the d’Urbervilles
第4回 What is The New Historicism?
第5回 Catherine Gallagher の論文を読む
第6回 What are Feminist and Gender Criticism?
第7回 Ellen Rooney の論文を読む
第8回 What is Deconstruction?
第9回 John Paul Riquelmeの論文を読む
第10回 What is Reader-Response Criticism?
第11回 Garrett Stewartの論文を読む
第12回 What is Cultural Criticism?
第13回 Jennifer Wickeの論文を読む
第14回 文学理論と批評の実践
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
小説Tess of the d’Urbervilles そのものについては、名場面の抜粋を読む以外は授業中に精読する時間は取れないので、授業時間外に各自読み進めて下さい。希望があれば読書会を授業時間外に開きます。
授業前には、教科書のあらかじめ指定された範囲を読み、英語の疑問をメモして授業を通して解決し、理解のために必要な文学事典、文学理論入門書、イギリス社会史や文化史の入門書、キリスト教事典等を読んで理解した上で授業に出席すること。
学会や研究会への参加を奨励します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 課題に対して、必要な参考文献を使って、文学テキストの分析を行い、論理的で説得力のある議論ができているか。 |
平常点 | 50 | 授業へのコミットメント、リーダーシップ、貢献度。十分な予習によって準備された発表を行うこと。テキストに対して論文のトピックにつながるような様々な問いを立てることができること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業へのコミットメント、リーダーシップ、貢献度を評価します。授業に出席しているだけでは69点~60点、あるいは60点以下の評価となります。また、授業に必要な最低限の労力しか割いていないとみなされる態度は69点以下の評価となります。文学や人間についての本質的な問題に触れる発言は90点~100点、あるいは、80点~89点の評価となります。自ら学び、疑問を発し、深く考える努力をしているということが教員にも参加者にもわかる場合も、90点~100点、あるいは、80点~89点の評価が与えられます。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、Thomas Hardy, Tess of the d’Urbervilles.(Case Studies in Contemporary Criticism). Ed. John Paul Riquelme. Bedford Books, 1998.
ISBN: 9780312106881