シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習(総合政策セミナー)Ⅰ(2) | 2024 | 後期 | 火5 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 櫻井 秀子 | サクライ ヒデコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-IF5-701L
履修条件・関連科目等
指導教授の開講している演習を選択すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、演習Ⅰ⑴において得た基礎知識、方法論にもとづいて、テキスト:W. B. Hallaq (2013) の精読を通じて、イスラーム社会システムの特性を理解する一方、近代社会システムの問題点を浮き彫りにします。また各章ごとに討議を行い、履修者各自の問題意識とつなげながら、修士論文のテーマの決定と論文の組み立てを行います。討議のまとめのレポートを作成し、各自の問題意識と方法論を明らかにするとともに、論文の書き方の基礎についても指導します。
科目目的
本演習では、テキスト購読を通じて、近代の国家、法、経済、近代的自己を批判的に検討し、一元的倫理の復権の観点から、イスラームの国家、法、経済の特性について理解を深めます。さらにスキルの面では、英語の専門書を読みうる高度な読解力と論文の執筆方法の習得を目指します。
到達目標
テキスト購読を通じて、近代の国家、法、経済、近代的自己を批判的に検討し、一元的倫理の復権の観点から、イスラームの国家、法、経済の特性について理解を深めます。さらにスキルの面では、英語の専門書を読みうる高度な読解力と論文の執筆方法の習得を目指します。
授業計画と内容
第1回 テキスト W. B. Hallaq (2013) "Introduction & Premises (Chap. 1)"
第2回 討議:存在優先の社会システム
第3回 テキスト, "The Modern State"(Chap.2)
第4回 討議:ディスカッション:近代性の諸問題
第5回 テキスト, "Separation of Powers" (Chap.3)
第6回 テキスト, "The Legal, the Political and the Moral" (Chap. 4)
第7回 討議:イスラーム法と国家
第8回 テキスト, "The Political Subject and Moral Technologies of the Self" (Chap. 5)
第9回 討議:自己、他者、社会システム
第10回 テキスト, "Moral Economy"(Chap. 6)
第11回 討議: イスラーム経済の特性
第12回 テキスト, " The Central Domain of the Moral"
第13回 討議:一元的倫理論
第14回 修士論文のテーマに関する報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | セミナーで得た知見をまとめた、次年度の論文執筆計画を含むレポートの作成 |
平常点 | 50 | テキストの精読とその内容のレジュメの作成、プレゼンテーションとディスカッションを評価 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
W.B. Hallaq, The Impossible State: Islam, Politics, and Modernity's Moral Predicament, NY: Columbia University Press, 2013.
<参考書>
各自の問題意識に応じて、適宜紹介します。