シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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比較文学・比較文化特殊研究A | 2024 | 前期 | 水2 | 文学研究科博士課程後期課程 | 羽根 礼華 | ハネ レイカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-DT6-107L
履修条件・関連科目等
文献を読むためのドイツ語・日本語の知識を前提とします。
授業で使用する言語
日本語/ドイツ語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期・後期を通して、ドイツ語で書かれた近世から二十世紀までの重要な翻訳論の幾つかを講読します。ヨーロッパにおける翻訳論の歴史を概観した上で、前期はマルティン・ルター「翻訳についての手紙」(1530)とフリードリヒ・シュライアーマッハー「翻訳の様々な方法について」(1813)を、後期はノヴァーリス「花粉」(1798)とゲーテの複数の著作に含まれる翻訳論、ヴァルター・ベンヤミン「翻訳者の使命」(1921)、マルティン・ハイデガー「根拠律」(1957)の一部を、それぞれのテクストが書かれた文学史・文化史・思想史的コンテクストに留意しつつ読み、議論します。
文献の一部については日本語翻訳を用いますが、必要に応じて原文を参照します。
科目目的
この科目は、①ドイツ語の重要な翻訳論の幾つかを、それらの成立背景を踏まえつつ読解すること、②また相互に比較しつつ各論の特徴を捉えること、③そしてこれらの取り組みを通じ、翻訳について考察する視座を広げることを目的とします。
到達目標
・複雑なテクストを丁寧に読み解けるようになること。
・比較文学・比較文化研究に必要な外国語の読解力を伸ばすこと。
・比較文学・比較文化研究に必要な歴史的知識を得ること。
・授業で取り上げるテクストとその作者についての知識と理解を深めること。
・自身の分析や考察を他者との議論を通して批判的に検証しつつ発展させていけるようになること。
授業計画と内容
第1回:イントロダクション
第2回:マルティン・ルター「翻訳についての手紙」337-346ページ
第3回:マルティン・ルター「翻訳についての手紙」346-353ページ
第4回:マルティン・ルター「翻訳についての手紙」353-361ページ
第5回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzens, S. 38-40.
第6回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 40-43.
第7回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 43-47.
第8回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 47-49.
第9回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 49-54.
第10回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 54-58.
第11回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 58-64.
第12回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 64-69.
第13回:Friedrich Schleiermacher: Ueber die verschiedenen Methoden des Übersetzen; S. 69-70; Zusammenfassung
第14回:総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講読テクストの指定範囲を注意深く読んだ上で、授業に臨んでください。言語的・内容的に理解できない箇所がある場合には、マークしておきましょう。また、講読テクストの言語表現や内容について、気づいたことや考えたことをメモしておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 出席と予習の状況、および授業中の発言を基準とします。 |
その他 | 50 | 口頭発表:準備(ハンドアウト等を含む)の状況、発表の内容、質疑応答中の発言を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
口頭発表については、授業時間内にフィードバックを行います。また、発表者の希望に応じて、授業内に限らず、フィードバックの時間を設けます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
マルティン・ルター(1973)『ルター著作集』第1集第9巻、石居正己他訳、聖文舎、331-363ページ
Friedrich Schleiermacher: Methoden des Übersetzens. In: Das Problem des Übersetzens. Hrsg. von Hans Joachim Störig. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft 1973, S. 38-70.
*上記以外の文献は授業中に随時紹介します。