シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本政治史特殊研究ⅠB | 2024 | 後期 | 水5 | 文学研究科博士課程後期課程 | 白根 靖大 | シラネ ヤスヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JH6-110L
履修条件・関連科目等
履修条件は、日本史専攻の大学院博士前期(修士)課程修了の水準に達していること。また、関連科目として、同年度の「日本政治史特殊研究ⅠA」と連続して履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
古記録などの史料の精読、研究史上の論点の考察などを通し、政治史の諸相を追究していく。まず、史料精読では、写真版と活字本の照合および関連史料との比較検討を行い、多角的な視点から史実の復元を進める。次に、報告者が研究史を踏まえた任意の論点を提示し、先行研究や史料に基づいて、自らの見解や残された課題を発表する。これらについて全員で議論し、新知見を打ち出すことを目指す。
また、履修者の研究テーマに関する発表を組み入れ、学会発表や論文執筆に向けた研究の遂行を促す。
科目目的
史料読解力や論理構築力といった研究能力および研究の独自性や創造性を伸ばし、高度な専門性を持った研究者を養成する。
到達目標
原史料を正確に読解する能力、独自の視点から研究を進める能力、研究成果を説得力を持って発信する能力、客観的に議論を進める能力等、研究者として求められる研究遂行能力を向上させる。
授業計画と内容
履修者の人数や個別研究発表の希望日等を考慮して、下記の素案をもとに、第1回の授業において詳細を決定する。
第1回 授業内容の説明と日程・発表者の決定
第2回 個別研究発表1
第3回 個別研究発表2
第4回 史料読解発表(「台記」康治元年五月二十五日~六月二十日条)
第5回 論点検討発表(「台記」康治元年五月二十五日~六月二十日条)
第6回 史料読解発表(「台記」康治元年六月二十一日~七月十四日条)
第7回 論点検討発表(「台記」康治元年六月二十一日~七月十四日条)
第8回 史料読解発表(「台記」康治元年七月十五日~八月八日条)
第9回 論点検討発表(「台記」康治元年七月十五日~八月八日条)
第10回 史料読解発表(「台記」康治元年八月九日~九月七日条)
第11回 論点検討発表(「台記」康治元年八月九日~九月七日条)
第12回 個別研究発表3
第13回 個別研究発表4
第14回 総括(古記録研究)
※履修者の理解度や議論の進展に応じて、計画を変更する場合がある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストの諸本を照合し、字句の異同を確認したうえで、読み・意味について予習する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 自分の研究成果を文章で伝える的確さを評価する。 |
平常点 | 60 | 発表における史料の読解力・論点の考察力・結論の妥当性、さらに議論における発言内容等から、総合的な研究遂行能力を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない者、または無断欠席が4回連続した者は、成績評価の対象外とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:『史料纂集 台記』(続群書類従完成会、1976年)『増補史料大成 台記』(臨川書店、1965年)「写真版 台記」(プリント)
参考文献:齋木一馬編『古記録学概論』(吉川弘文館、1990年)
高橋秀樹『古記録入門』(東京堂出版、2005年)
元木泰雄・松園斉編『日記で読む日本中世史』(ミネルヴァ書房、2011年)
日本史史料研究会監修・苅米一志著『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』(吉川弘文館、2015年)
橋本義彦『人物叢書 藤原頼長』(吉川弘文館、1964年。新装版は1988年)