シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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史料学特殊研究 | 2024 | 通年 | 木5 | 文学研究科博士課程後期課程 | 宮間 純一 | ミヤマ ジュンイチ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LG-PL6-101L
履修条件・関連科目等
人間文化研究機構国文学研究資料館(立川市)で開催される「アーカイブズ・カレッジ」(史料管理学研修会)の長期コースに参加すること。また、アーカイブズ学研究AB等アーキビスト養成プログラムの科目も並行して履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期は、国文学研究資料館で開催される「アーカイブズ・カレッジ」に参加するために必要となるアーカイブズ学の基礎知識に関する講義を行う。その上で、夏休み中に「アーカイブズ・カレッジ」長期課程を履修してもらう。
後期は、「アーカイブズ・カレッジ」の修了論文作成のために各自が選んだテーマについて発表を行い、履修者全員で討議を行う。
科目目的
歴史研究の基礎となる史料学・史料管理学(総称してアーカイブズ学とも言う)を具体的に学ぶことが目標である。そのために、国文学研究資料館の「アーカイブズ・カレッジ」に参加し、実践的な研修を受け、修了論文を執筆する。
到達目標
近年においては、全国の半数以上の都道府県あるいは一部の市町村で文書館(公文書館)が設置され、民間の資料館や図書館などとともに史料保存・利用の施設として大きな役割をはたすようになってきた。それらの施設には、アーカイブズ学を学んだ専門職員(アーキビスト)の存在が必要である。ここでは史料保存に関わる仕事に関する実践的な知識を習得する。
授業計画と内容
※下記第4~26回の「アーカイブズカレッジ」は便宜的にあてはめたもので、実際は、夏休み中に国文学研究資料館で開催される6週間の授業に出席します。
第1回 授業ガイダンス(「アーカイブズカレッジ」への参加方法も確認します)
第2回 事前指導①史料保存の歩み
第3回 事前指導②史料調査論・整理論
第4回「アーカイブズ・カレッジ」:現代社会とアーカイブズ
第5回「アーカイブズ・カレッジ」:アーキビストの役割と養成
第6回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズと情報技術
第7回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズの管理と公開
第8回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ資源研究総論
第9回「アーカイブズ・カレッジ」:電子記録認識論
第10回「アーカイブズ・カレッジ」:近現代組織体の記録と管理
第11回「アーカイブズ・カレッジ」:前近代組織体の記録と管理
第12回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ構造論
第13回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ管理研究総論
第14回「アーカイブズ・カレッジ」:組織体の記録管理
第15回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズの評価選別
第16回「アーカイブズ・カレッジ」:民間アーカイブズコントロール論
第17回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ記述編成総論
第18回「アーカイブズ・カレッジ」:文化資源アーカイブズ記述論
第19回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ情報システム論
第20回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ法社会論
第21回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズの管理と組織連携
第22回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ法制論
第23回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ業務と社会還元
第24回「アーカイブズ・カレッジ」:アーカイブズ保存の理論
第25回「アーカイブズ・カレッジ」:保存科学
第26回「アーカイブズ・カレッジ」:予防措置論
第27回 事後指導①アーカイブズ・カレッジの修了研究発表
第28回 事後指導②アーカイブズ・カレッジの修了研究発表、総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参考文献に可能な範囲で目を通して、アーカイブズ学とは何かを学んでおくこと。また、卒論等で既に利用経験もあるかとは思うが、そうでない人は身近なアーカイブズ(文書館)を訪ねてみることをおすすめする。
「アーカイブズカレッジ」参加中は、そこで出される課題に取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 10 | 大学での授業に対する取り組み態度 |
その他 | 90 | 「アーカイブズ・カレッジ」で提出した修了論文の内容 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
アーカイブズカレッジにおいては、文書館職員の講義も行われる。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
アーカイブズカレッジにおいては、文書館職員が文書館の実務について講義を行う。
テキスト・参考文献等
《参考文献》
安藤正人『草の根文書館の思想』(岩田書院、1998年)
安藤正人『記録史料学と現代』(吉川弘文館、1998年)
松尾正人『史料保存と文書館』(今日の古文書学、雄山閣、2000年)
国文学研究資料館史料館『史料館の歩み五十年』(2001年)
国文学研究資料館史料館『アーカイブズの科学』(柏書房、2003年)