シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東南アジア史特殊研究B | 2024 | 前期 | 火6 | 文学研究科博士課程後期課程 | 高橋 宏明 | タカハシ ヒロアキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-OH6-114L
履修条件・関連科目等
近現代の東南アジア地域、特に大陸部東南アジア(タイ、カンボジア、ベトナム)の歴史に関する基礎的知識を有すること。また、当該地域の歴史・社会・文化に興味・関心をもち、深く学ぶ意欲を持っていること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
20世紀の東南アジア地域、特に大陸部東南アジアにおける民族主義に焦点をあて、テキストを講読しながら講義を行います。
科目目的
近現代の東南アジアの民族主義に関する先行研究を幅広く考察し、学術的知見を修得することを目的とします。
到達目標
近現代の東南アジアの民族主義に関する先行研究を幅広く考察し、学術的知見を修得すると同時に、当該地域に関する一次史料等を踏査して、独自の研究論文を作成する力を養うことを到達目標とします。
授業計画と内容
20世紀後半のカンボジア王国における民族主義の特徴と動向について、多角的且つ多面的に分析します。受講者の研究分野や研究テーマを考慮し、フランス語あるいは英語の研究書を参考テキストに用いて、同テキストを講読しながら、以下のテーマで講義を行います。
なお、本授業は、オンライン形式で実施します。学生との双方向性を確保するために、Webex等を利用したリアルタイム型で行います。
第1回 現代東南アジアの民族主義の概要および研究方法と文献
第2回 現代カンボジアの民族主義の特徴
第3回 独立運動から国民統合へ
第4回 1950年代~1970年のカンボジア民族主義①シハヌーク国王
第5回 1950年代~1970年のカンボジア民族主義②仏教社会主義
第6回 1950年代~1970年のカンボジア民族主義③アンコールの政治文化
第7回 内戦期カンボジアの民族主義①クメール共和国の成立
第8回 内戦期カンボジアの民族主義②民族の英雄の「誕生」
第9回 民主カンプチア時代の「革命」①伝統文化の否定
第10回 民主カンプチア時代の「革命」②宗教弾圧
第11回 民主カンプチア時代の「革命」③「新しい」文化
第12回 カンプチア人民共和国の模索①民族の英雄の再登場
第13回 カンプチア人民共和国の模索②アンコール遺跡の象徴化
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業のテーマに関する資料等を事前に配布しますので、授業までに読了し出席してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | レポートの基本構成、字数、形式、参考文献等の基本的な条件を理解した上で、授業内容に関する課題に対してレポート作成(20000字程度)できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 70 | 授業への参加・貢献度、リアクションペーパー、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度・姿勢等)の条件を基準とします |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1992年4月~1995年3月にかけて外務省・在カンボジア日本大使館に勤務し、広報政策や文化協力、国費留学生事業を担当しました。カンボジア政府や国際機関(国連カンボジア暫定統治機構、ユネスコ、その他)との折衝等の外交活動に従事し、特にアンコール遺跡国際調整委員会(ICC)の設立・運営に直接関与した実務経験を持っています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
外交関連の文書等の立案・作成に関与した経験を活かし、同文書類の特徴や性質についての解説・講義を実施します。
テキスト・参考文献等
テキストは、第1回目の授業の際に配布します。