シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西洋古代中世哲学特殊研究B | 2024 | 後期 | 木2 | 文学研究科博士課程後期課程 | 出村 和彦 | デムラ カズヒコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-WP6-102L
履修条件・関連科目等
博士前期課程において教父学の講義を受講済みであること。したがって、当然、古典ギリシア語とラテン語を修得済であること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
西方(=ラテン)キリスト教教父アウグスティヌス(354-430)の、キリスト教回心直後に執筆されたカッシキアクム対話編(『アカデミア派駁論』『至福の生』『秩序』『ソロロキア(独白)』のうち、この講義ではその一つ『至福の生de beata vita』をラテン語で原典講読していく。アウグスティヌスの前半生でで出会った哲学思想や文学作品読解背景とこの時期に彼が受け止めたキリスト教理解とを丹念に読み解いていく。
科目目的
アウグスティヌスの『至福の生de beata vita』全部をラテン語で訳読しながら、その都度、アウグスティヌスが依拠した主要な古代哲学、古典ラテン文学、聖書も参照しながら、アウグスティヌスに特徴的なキリスト教的幸福論の理解を得ることを目指す。
到達目標
ラテン語や古代ギリシア語で書かれた古典文献を、辞書や文法書、近代語訳などを補助として、まがりなりにも独力で訳読できるようになること。
授業計画と内容
古典語の原典訳読が中心となる授業なので、授業計画は、読解対象となるテクストの箇所を示すことによって、毎回の講読範囲を表示する以外にはあり得ません。ただし、訳読の進み具合によって計画通り進まないことは、当然ありえます。
第1回:イントロダクション
第2回:第1章第1節 〜3節
第3回:第4〜6節
第4回:第2章第7節〜9節
第5回:第10〜12節
第6回:第13〜15節
第7回:第16節〜第3章第18節
第8回:第19〜21節
第9回:第22節 〜第4章第24節
第10回:第25節 〜27節
第11回:第28〜30節
第12回:第31〜33節
第13回:第34〜36節
第14回:後期の総まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講読予定のテキスト箇所については、必ず予習し、自分の訳文をノートに書き留めておき、不明点は質問できるよう準備しておく。演習後の復習は言うまでもないが、指示された参考文献などにもしっかり目を通しておくことが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 毎回の訳読の技量(50%)およびその都度の研究成果(50%)を総合し評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、批判校訂版である CCSL 29, 1970を使用。BA新版等を参照する(ただし、PDFファイルを配信するので購入するには及びません)。他の参考文献は随時授業中に指示します。