シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会学プロジェクト専門演習(クリニカル)ⅤA | 2024 | 前期 | 水4 | 文学研究科博士課程後期課程 | 新原 道信 | ニイハラ ミチノブ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-SC6-112S
履修条件・関連科目等
本演習は、Global(G)、Visionary(V)、Clinical(C)の三領域すべてにおいて開講される演習の一つです。博士後期課程(博士)1年次生は、本演習の1年間の履修を通して、2年次初頭に指導教授を決定し、その指導教授のもとで博士論文の執筆を行います。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
Global(G)、Visionary(V)、Clinical(C)のいずれの領域の演習でも、同じ形式で授業を進めます。履修者各自が進めている研究を毎週1つか2つ取り上げ、それぞれの研究の進捗状況報告を行います。その後に、各週で定められた検討視点(下記、「授業計画と内容」を参照のこと)をもとに、問題点は何か、どのような改善方法があるか、また今後どのような方向に研究を進めていけばよいかについて、クラス全体で議論をおこないます。その後、議論で得られた示唆をもとにさらに研究を進め、次回の報告に備えます。Global領域の演習では、巨視的に社会を捉えようと試みる研究、たとえば他の国家で起きる現象、複数の国家社会やグローバルな世界で生起する社会現象の研究を主に扱います。Visionary領域の演習では、時間軸で社会を捉えようと試みる研究、たとえば、現在の社会や社会問題についてそれ以前に起こった出来事とのあいだの関連を論じる研究や、それをもとに今後の社会の姿についての見通しを論じる研究を主に扱います。Clinical領域の演習では、微視的に社会を捉えようとする研究、たとえば、当該の社会や社会問題について、それを構成する要素や生成プロセスを微細に捉え、論じる研究を主に扱います。学期末には、本演習での議論をもとに各自が研究論文を執筆し、ターム・ペーパーとして提出します。
科目目的
毎週の授業での検討視点は少しずつ異なりますが、履修者各自の研究に対して得られた示唆やフィードバックをもとに、毎回、研究や論文の内容について改善を行い、最終的には、国内外の主要な社会学雑誌に掲載される程度の高度な質を備えた論文や博士論文の執筆作成を期限内におこなうことが本授業の目的です。
到達目標
①社会学の知見を十分に踏まえた上で、自らの研究テーマを社会学的に構想することができる。
②自らの研究テーマをもとに研究計画を立て、調査を設計することができる。
③自ら収集した資料やデータをもとに社会学的に精緻に分析することができる。
④調査結果を踏まえた上で緻密かつダイナミックに社会学的に考察することができる。
⑤自らの分析や考察を踏まえた上で社会学的想像力をもとに学術論文を作成し、報告することができる。
授業計画と内容
1.オリエンテーションとイントロダクション
2.演習:研究するということ 研究の基本と心得
3.演習:研究テーマの発見
4.演習:研究テーマから問いへ
5.演習:問いの設定 — 問いの重要性と意義
6.演習:先行研究の探し方・集め方
7.演習:先行研究を読み進める
8.演習:先行研究をまとめる。先行研究の問題点を探す。
9.演習:研究観察対象の設定
10.演習:研究方法の案出・選択
11.演習:補完的研究方法の案出・選択(仮設設定)
12.演習:研究方法の練磨と完成
13.演習:取得データの概要確認
14.総括:取得データの概要までの論文をターム・ペーパーとして提出
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎週授業後に、クラス内でのディスカッションを通して学習したことをもとに論文原稿の書き換え、書き足しをおこないます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 学期末ターム・ペーパーの完成度(35%)で評価します。 |
平常点 | 65 | 報告の完成度(30%)、コメントなど演習への取り組み態度(35%)で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
報告の完成度(30%)、コメントなど演習への取り組み態度(35%)、学期末ターム・ペーパーの完成度(35%)で評定します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
大学院授業専用のメーリングリストにて各種の連絡をします。また、manaba掲示板、C-plusのメール等で情報共有・補助的な議論を行います。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特に指定しない。資料やレジュメ等を毎回配布します。必要に応じて参考文献表を配布します。