シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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精神医学特殊研究Ⅱ | 2024 | 後期 | 水6 | 文学研究科博士課程後期課程 | 山科 満 | ヤマシナ ミツル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CY6-108L
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
フロイトの一連の技法論文を読み進めていきます。
科目目的
精神分析的な治療論を理解することが目的の授業です。
到達目標
転移の扱いを含む治療技法と,その基本にある自我心理学的な概念を理解できることが到達目標です。
授業計画と内容
① 「精神療法について」
② 「乱暴な分析について」
③ 「転移の力動性について」
④ 「転移性恋愛について」
⑤ 「精神分析技法における構成の仕事」
⑥ 「防衛過程における自我の分裂」
⑦ 「意識と無意識的なもの」
⑧ 「自我とエス」
⑨ 「自我と超自我」
⑩ 「二種類の本能」
⑪ 「自我の依存性」
⑫ 「悲哀とメランコリー」
⑬ 「制止,症状,不安」
⑭ まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 事前の論文の読み込みが十分で,授業中に,論文の理解に基づいて積極的なディスカッションが出来ていることを重視します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
<評価の判定基礎>
事前に論文を十分に読み込んだ上で,授業中に,論文の理解に基づいて積極的なディスカッションが出来ていれば満点とします。
<評価表示の水準>
100~90点=指定された論文を毎回ていねいに読み込み,積極的に授業に参加し,問題意識を持って取り組んでいる。授業で学んだことを十分理解し,それを手がかりとして主体的に探究を進めている。精神分析に関する基本的な諸概念を十分に理解し,現象の説明に際して適切にそれらを駆使できる。
89~80点=指定された論文を読み込んで授業に参加し,問題意識を持って取り組んでいる。授業で学んだことを基本的に理解し,それを手がかりとして探究を進めている。精神分析に関する基本的な諸概念を理解し,それらを現象の説明に際して駆使できる。
79~70点=授業に出席はしているが,論文の読み込みが不十分で,問題意識が明確でない。授業で学んだことを十分に理解できていないし,それを手がかりとして自ら探究を進めようという姿勢も弱い。指示待ちの姿勢である。精神分析に関する基本的な諸概念をある程度は理解できるが,それらを現象の説明に際して適切に駆使できない。
69~60点=授業への参加は十分ではなく,問題意識を持って取り組むという姿勢に欠けている。授業内容の理解度が低く,探究心にも乏しい。精神分析に関する基本的な諸概念の理解がままならず,したがって現象の説明もできない。
59点以下=授業への参加ができずに,基本的な履修意欲を欠いている。授業内容の理解ができず,自ら探究を進めることができない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
市中クリニックで,精神分析的精神療法を長年実践してきました。また,日本精神分析学会認定精神療法医スーパーバイザーとして,若手の育成に携わっています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
フロイトの論文を,今日の臨床実践の実情に照らして読み直しつつ解説します。
テキスト・参考文献等
<教科書)
Tyson 著『精神分析的発達論の統合』①② 岩崎学術出版
論文については,ディスカッションの上でその都度決定し配布します。