シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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コミュニケーション特論(2) | 2024 | 後期 | 水6 | 国際情報研究科修士課程 | 斎藤 裕紀恵 | サイトウ ユキエ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-GL5-GC02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
欧州評議会が2001年に発表したヨーロッパ言語共通参照枠(The Common European Framework
of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment: CEFR)はヨーロッパだけで
なく、ヨーロッパ以外の国々でも言語教育の参照枠として幅広く利用されている。CEFRの特徴
としてはコミュニケーション重視の言語教育、複言語主義、複文化主義にある。日本の中学・
高等学校の学習指導要領にもCEFRの4技能5領域のCan-do指標の影響が見られる。CEFRが発表さ
れてから20年経つが、2020年にはCEFRのCompanion Volumeが発表された。CEFR Companion
Volume(補足版)では、これまでの4技能5領域から、Reception(Oral Comprehension, Reading
Comprehension), Production(Oral Production, Written Production), Interaction(Oral
Interaction, Written and online Interaction)に代わり、Mediation(Mediating a text,
Mediating concepts, Mediating communication)が追加された。CEFRが誕生した背景、世界各
国でどのようにしてCEFRが言語教育に活用されているかを理解して、言語教育の目的と目標の
変化の歴史をCEFR Companion Volumeから検証していく。特にグローバル社会で必要とされ
る、CEFR Companion Volumeの重要概念であるMediationについての理解を深める。講義では講
義参加者も主体的に各国でどのようにCEFRとCEFR Companion Volumeが導入されているかの調
査も行う。またCEFR、CEFR Companion Volumeで記載されている言語能力を伸ばすためのテクノロジ―の可能性についても議論を行う。
科目目的
言語教育、文化教育についてヨーロッパだけでなく、世界で利用されているヨーロッパ言語共通参照枠(The Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment: CEFR)の背景、内容、応用について理解を深める。またCEFR、CEFR Companion Volumeに記載されている言語能力を伸ばすためのテクノロジ―の可能性についても理解を深める。
到達目標
ヨーロッパ言語共通参照枠(The Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment: CEFR)の背景、内容、応用について理解を深めること。CEFR Companion Volume(補足版)の背景、内容、応用について理解を深めること。
授業計画と内容
第1回 The Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment(CEFR)の背景
第2回 CEFRの内容
第3回 CEFRのコミュニケーションを重視した言語教育理念
第4回 CEFRの各国での応用
第5回 CEFRの日本での応用
第6回 Learning, Teaching and assesementのためのテクノロジー活用(1)
第7回 Learning, Teaching and assesementのためのテクノロジー活用(2)
第8回 CEFR Companion Volume(補足版)の背景
第9回 CEFRからCEFR Companion Volumeの変更点
第10回 CEFR Companion Volumeの複言語主義と複文化主義について
第11回 CEFR Companion VolumeのMediationについて
第12回 CEFR Companion Volumeの各国での応用
第13回 CEFR Companion Volumeの日本での応用の可能性
第14回 総括・まとめ:CEFRとCEFR Companion Volumeの今後
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
CEFRとCEFR Companion Volumeの訳や実際の応用例に関しての資料や論文について読み、内容を把握しておくこと
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | CEFRの各国で応用10% CEFRの日本での応用10% CEFR Companion Volumeの各国での応用10% CEFR Companion Volumeの日本での応用提案20% |
平常点 | 10 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度 等)の状況を基準とします。 |
その他 | 40 | CEFRの各国での応用20% CEFR Companion Volume日本での応用提案20% 発表については内容を深く理解しているか、または提案が適切であるか、発表方法が適切であるかの観点から評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業で指示します。