シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学特論 | 2024 | 後期 | 月6 | 国際情報研究科修士課程 | 矢島 壮平 | ヤジマ ソウヘイ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-PE5-GC04
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、哲学者John Mizzoniの著作Evolution and the Foundations of Ethics: Evolutionary Perspectives on Contemporary Normative and Metaethical Theories (2016、全12章)のうち、導入部、進化とメタ倫理学の関係を扱った第Ⅰ部、結論部を講読することで、進化倫理学の基本的な考え方を学ぶとともに、代表的なメタ倫理学理論の概要を把握することを目指します。履修者と相談しつつ、第1章(導入)、第2章(進化と錯誤理論)、第3章(進化と表出主義)、第4章(進化と道徳相対主義)、第5章(進化と道徳的実在論)、第12章(結論)の講読を目指します。授業形態は英語文献について講読・発表する演習形式で実施します。
科目目的
本科目は、本学の建学の精神「實地應用ノ素ヲ養フ」に基づき、情報及び情報に関連する法律・規範に関する理論を統合し、その知見をもって現代社会における諸問題を解決するための教育研究を行うことにより、高い研究能力と広く豊かな学識を有し、社会のグランドデザインを主導することのできる人材となるための基礎として、哲学・倫理思想の知識およびそれを応用する思考力を身につけることを目的とする。
到達目標
1) 哲学者の思考の一端に触れることで、哲学的思考法とはいかなるものかを学習する。
2) 現代進化倫理学・メタ倫理学の学説およびその主要概念を理解する。
3) 2)で得た知識をもとに、哲学的問題について自ら思考し、意見を論述できるようになる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 1.1 Animating Questions and Strategy for Answering Them、1.2 Beyond Altruism
第3回 1.3 Models of Evolution、1.4 “Evolutionary Ethics”
第4回 1.5 Ethics and Ethical Theories、2.1 Mackie’s Error Theory
第5回 2.2 Error Theory and Evolution、2.3 Models of Evolution and Error Theory
第6回 2.4 Conclusion、3.1 The Expressivism of Blackburn and Gibbard
第7回 3.2 Expressivism and Evolution、3.3 Models of Evolution and Expressivism
第8回 3.4 Conclusion、4.1 The Moral Relativism of Harman and Wong
第9回 4.2 Moral Relativism and Evolution、4.3 Models of Evolution and Moral Relativism
第10回 4.4 Conclusion、5.1 Naturalist and Nonnaturalist Moral Realism
第11回 5.2 Moral Realism and Evolution、5.3 Models of Evolution and Moral Realism
第12回 5.4 Conclusion、12.1 Questions Answered—Solution Offered
第13回 12.2 Potential Objections、12.3 Evolution and the Foundations of Ethics
第14回 まとめ:進化と倫理
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中にテキストを訳せるよう予習してきてください。仮に担当制の輪読となった場合には、担当回にレジュメを用意してもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 平常点では、授業への参加および受講態度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Mizzoni, J. (2016). Evolution and the Foundations of Ethics: Evolutionary Perspectives on Contemporary Normative and Metaethical Theories. Lexington Books. ISBN: 978-0739199831
[なお、履修者には該当箇所のコピーを配布します。]
その他特記事項
予備知識は必要ありません。
授業計画と内容は例示であり、履修者の希望や進度等の状況に応じて柔軟に変更することがあります。
履修人数にもよりますが、仮に担当制の輪読となった場合、担当日を1回でも欠席したならば成績を「E」評価とします。