シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報民事法特論 | 2024 | 前期 | 火6 | 国際情報研究科修士課程 | 中島 美香 | ナカシマ ミカ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-CI5-IL02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
民法の財産法分野、特別法を含む法解釈を基礎として、情報に関わる課題をフォローし、比較法的考察も視野に入れつつ、法制度のあり方について検討を行う。例えば、契約に関しては、オンラインショッピング、オークションサイト、C to Cプラットフォーム上のオンライン取引をめぐる企業と消費者間のトラブルが増加し、複雑化している。また、不法行為に関しては、インターネット、SNSにおける誹謗中傷の問題が深刻化し、フェイクニュースの拡散という新しい問題が顕著となっている。さらに、ビッグデータやIoT、人工知能(AI)、自動運転、シェアリングエコノミーなど、情報技術の進展に伴う新たな法制度上の課題を検討することが喫緊の問題となっている。こうした新しい課題について、アメリカやEUにおける動向も踏まえつつ、情報法の中でも民事法に関わる法制度のあり方について検討を行う。授業の実施形態としては、演習形式を想定しており、民事法に関わるテーマ(裁判例、論文、政策文書等)について、履修者が報告を行い、それにもとづき議論を行う。
科目目的
民法の財産法分野、特別法を含む法解釈を理解した上で、情報の取扱いに関わる諸課題をフォローし、比較法的考察も視野に入れつつ、法制度のあり方について検討することを目的とする。
到達目標
情報社会が抱える諸課題を検討し、その問題の解決策を提示する人材を養成することを目標とする。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション(ガイダンス)
第2回 民事法分野における諸課題の検討
第3回 契約に関する事例(例:オンラインショッピングにおけるトラブル(B to C))
第4回 契約に関する事例(例:オークションサイト、フリマアプリにおけるトラブル(C to C))
第5回 契約に関する事例(例:シェアリングエコノミー(C to C))
第6回 不法行為に関する事例(例:検索サービスにおける削除の問題)
第7回 不法行為に関する事例(例:SNSにおける削除の問題)
第8回 不法行為に関する事例(例:SNSにおける拡散の問題)
第9回 不法行為に関する事例(例:アイデンティティ権の問題)
第10回 不法行為に関する事例(例:VTuberに対する名誉毀損)
第11回 その他の事例(例:ニュースポータル)
第12回 その他の事例(例:飲食店ポータル)
第13回 その他の事例(例:アプリ・ストア)
第14回 総括・まとめ(情報化社会と民事法の展望)
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間は基本的に発表および議論を行う場とし、各自の調査研究は授業時間外に進めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 平常点:授業への参加(発表、発言)、プレゼンテーション資料の作成。 |
成績評価の方法・基準(備考)
なお、病欠や公欠等の特段の理由がない欠席、及び無断欠席がある場合には、単位を付与しません。
原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
BYODでmanabaを活用して授業を行う。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2010年2月〜2019年3月に株式会社情報通信総合研究所法制度研究部門の研究員として、情報通信やインターネット分野における実務を行う。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
これらの経験から得られた知見は、演習内容に関係する
テキスト・参考文献等
担当教員が適宜指示する。