シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報刑事法特論 | 2024 | 後期 | 月6 | 国際情報研究科修士課程 | 中村 真利子 | ナカムラ マリコ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-CR5-IL03
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
情報技術の発達に伴い、サイバー空間を悪用した犯罪が増加・巧妙化し、それとともに、犯罪の証拠もサイバー空間から収集する必要性が生じてきている。このような事態に対応するため、刑事法分野では、サイバー犯罪条約などの国際的な動向もふまえつつ様々な改正が行われてきており、また、これらの法を具体的に運用するなかで新たな問題も生じてきている。情報刑事法特論では、演習形式でサイバー犯罪対策、サイバー犯罪捜査について比較法研究を行い、刑事法の基本的な考え方に則りながらも、情報技術の発達に伴う刑事法の新しい課題について主体的に考察することを目的とする。演習にあたっては、履修者がアメリカ合衆国やEUの法制度、関連する裁判例の報告を行い、ディスカッションを通じて、日本のサイバー犯罪対策、サイバー犯罪捜査についてどのように考えられるか、あるいはどのように考えるべきか比較検討する。
科目目的
この科目は、サイバー犯罪対策、サイバー犯罪捜査について比較法研究を行い、情報技術の発達に伴う刑事法の新しい課題について主体的に考察することを目的とする。
到達目標
1 サイバー犯罪とその捜査に関する基本的な事項を正確に説明できる。
2 諸外国の動向もふまえ、サイバー犯罪に対する刑事規制のあり方について論じることができる。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション
第2回 犯罪の成立要件と捜索・押収の基本原理
第3回 電子データの捜索
第4回 電子データの押収
第5回 コンピュータの捜索・押収と検証
第6回 国境における捜索
第7回 国家による電子データの獲得に関する規制
第8回 児童等が被害者となるサイバー犯罪
第9回 コンピュータを悪用した財産犯
第10回 知的財産権の侵害
第11回 不正アクセスとウイルス罪
第12回 その他のサイバー犯罪
第13回 サイバー犯罪の量刑
第14回 総括・まとめ:サイバー犯罪対策の展望
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストの該当箇所に目を通し、必要があれば関連する文献や資料も調べた上で、報告や議論に備えること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業での報告と議論への参加状況に基づいて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
○日本法について
【テキスト】
・中野目善則・四方光編著『サイバー犯罪対策』(成文堂、2021年)
【参考文献】
・中央大学国際情報学部編『国際情報学入門』(ミネルヴァ書房、2020年)
○アメリカ法について
【テキスト】
・Thomas K. Clancy, Cyber Crime and Digital Evidence, 4th ed. (Carolina Academic Press, 2023)
【参考文献】
・Joshua Dressler, et al., Criminal Law, 9th ed. (West Academic, 2022)
・Yale Kamisar, et al., Modern Criminal Procedure, 16th ed. (West Academic, 2023)
英語文献は購入する必要はありませんが、各自、図書館での資料収集をお願いします。
その他、授業中に適宜指示します。