シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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プライバシー情報法特論 | 2024 | 後期 | 金6 | 国際情報研究科修士課程 | 石井 夏生利 | イシイ カオリ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-NF5-IL04
履修条件・関連科目等
関連科目:AI、ロボット情報法特論、ネットワーク情報法特論
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目では、プライバシー権、個人情報保護法を巡る国内外の諸論点を議論することを通じて、周辺の法分野との関わりを含め、近時の課題及びその解決策に向けた検討手法を習得することを目的とする。個人データ保護の分野を牽引する法制度は、2016年に採択されたEU一般データ保護規則であるが、EUでは、消費者保護法や競争法、データガバナンスやAIの領域などで新法の制定が進められており、そうした動向とGDPRとの関わりを検討する必要が生じている。他方、アメリカでも各州でプライバシー保護法の制定が進み、連邦レベルでの包括的なプライバシー保護法制定に向けた動き等にも注目が集まっている。プライバシー・個人情報保護法の分野は常に動きがあるため、法的課題も常に変動する。本科目では、可能な限り最新動向に着目し、履修者による報告と討議をもとに学習を進める。必要に応じて当該分野の第一人者をゲストスピーカーとして招聘し、専門的な知識を醸成する。
科目目的
この科目では、プライバシー・個人情報保護法について、①歴史的発展過程、②AIを巡る課題、③周辺法領域の関係、④グローバル化への対応状況を理解し、プライバシー・個人情報保護法のあり方を総合的・客観的に分析できるようになるための俯瞰的視野を養うことを目的とする。
到達目標
プライバシー・個人情報保護法について、
1 歴史的発展過程を修得できる。
2 AIを巡る課題を修得できる。
3 周辺法領域の関係を修得できる。
4 グローバル化への対応状況を修得できる。
授業計画と内容
第6回はゲスト講師にご講演頂きます。
受講生には、プライバシー・個人情報保護法の論点について、関心事項を取り上げた文献、又は、業務で関わるテーマ等を報告して頂きます。序盤の歴史に関わる回は石井が説明を行います。
第1回 アメリカにおけるプライバシー権の提唱と発展
第2回 国際機関の議論と現代的プライバシー権
第3回 EUのデータ保護法制を巡る議論
第4回 アメリカのプライバシー保護法制を巡る議論
第5回 諸外国のデータ保護法制の個別論点を巡る議論
第6回 個人情報保護法とグローバル化対応:ゲスト講師
第7回 プライバシー権を巡る議論
第8回 個人情報保護法を巡る議論
第9回 AIとプライバシー・個人情報保護法を巡る議論
第10回 消費者保護とプライバシー・個人情報保護法を巡る議論
第12回 競争法とプライバシー・個人情報保護法を巡る議論
第13回 プライバシー・個人情報保護法と関連裁判例を巡る議論
第14回 総括・まとめ:プライバシー・個人情報保護法のあり方
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した文献や裁判例等を事前に読むこと
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 課題の設定及び法的対応策に関して適切な分析が行われていることを評価基準とします。 |
平常点 | 60 | 授業への参加態度(質疑、意見)等を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは用いない。講義担当者の用意するレジュメ等の配付資料を用いる。
参考文献は以下の通り。
堀部政男『個人情報保護委員会初代委員長の回顧』(商事法務、2023年)
学術雑誌『情報通信政策研究』(総務省情報通信政策研究所)
https://www.soumu.go.jp/iicp/journal/index.html
石井夏生利『EUデータ保護法』(勁草書房、2020年)
同『新版 個人情報保護法の現在と未来-世界的潮流と日本の将来像』(勁草書房、2017年)
同『個人情報保護法の理念と現代的課題-プライバシー権の歴史と国際的視点』(勁草書房、2008年)