シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報イノベーション学特論 | 2024 | 後期 | 火6 | 国際情報研究科修士課程 | 須藤 修 | スドウ オサム | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-OI5-SC01
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
イノベーションとは、かつてJ.A.シュンペーターが述べたように、生産手段や資源、労働力などのいままでとは異なった仕方の新結合によって価値を生み出すことを意味している。今日、世界で活性化しているのは、情報基盤を利活用したオープン・イノベーションである。オープン・イノベーションとは、自らの内部資源のみを活用したイノベーションとは異なり、CPS(Cyber-Physical System)や情報ネットワークを活用して外部資源を有効活用し、複数の主体が協働して行うイノベーションである。ひとりの非凡なる才能によって価値を生み出すのではなく、クラウドや情報通信ネットワークによって、さまざまなテクノロジーを連結させ、潜在的に創造する力と協働する力を有する複数の主体の相互作用を活性化させ、それによって新たな価値を生み出す能力を意味している。
科目目的
デジタル・イノベーション、オープン・イノベーション、CPS、生成AIなどDX(Digital Transformation)を理解し、共創的社会イノベーションの在り方について考察を深め、社会イノベーションとWellbeingを発展させる可能性を追求する。
到達目標
この授業では、講義の形で行い、クラウドコンピューティング、オープンAPI、AI、データサイエンスを利活用した共創の在り方について学び、情報イノベーションのさまざまな手法を習得する。
授業計画と内容
第1回 Society5.0とDX
第2回 クラウドコンピューティング
第3回 クラウドとオープンAPI
第4回 DX推進の注目すべき動向
第5回 デジタルガバメントと行政イノベーション
第6回 政府のデジタル政策
第7回 生成AI:最適化と創造性
第8回 生成AIとマルチモーダルAI
第9回 クラウドAIサービス
第10回 AIライフサイクル
第11回 AIガバナンス
第11回 連携によるオープンイノベーション
第12回 情報イノベーションに関する討論
第13回 DAOと株式会社
第14回 デジタル・イノベーションとガバナンス
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に提示した文献やデータについて研究し、考察を深める。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 授業中の質疑応答、レポートを総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Webex、Zoomなどを用いて対面指導を補完する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
東京大学に勤務していたが、1997年-1999年の間、NTTサービスインテグレーション基盤研究所リサーチプロフェッサーを兼務し、電子マネー実験と普及に携わった。参議院商工委員会客員調査員(1997年)として情報化とITに関する調査を行った。また長期にわたって多くの自治体(福島県、岐阜県、三重県、福井県、鳥取県、島根県、高知県、福岡県、佐賀県、千葉市、甲府市、文京区、渋谷区など)に顧問等として情報政策策定に関与し、IT企業経営諮問委員、電力会社の顧問としてIT戦略に関与してきた。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
これまでの自治体や企業での技術実験や普及活動、コンサルテーションや政策策定の経験を踏まえ、行政のDX、企業のDXについて紹介し、より踏み込んだ検討を行う。
テキスト・参考文献等
・W.ブライアン・アーサー 著(有賀裕二 監修、日暮雅通 訳)『テクノロジーとイノベーション―進化/生成の理論』(みすず書房、2011年)
・Tony Hey et.al. eds.,The Fourth Paradigm, Microsoft Research, 2009
・OECD ed., Artificial Intelligence in Society, OECD, 2019
・Stanford University Human-centered AI ed.,AI Index Report 2024, Stanford University, 2024
・加藤直人 著『メタバース―さよならアトムの時代』(集英社、2022年)
その他特記事項
何度かゲストをお招きし、受講学生と質疑応答あるいは討論を行う。