シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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イスラーム文明と現代世界 | 2024 | 後期 | 水2 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 新免 康 | シンメン ヤスシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-HC5-401L
履修条件・関連科目等
履修する学生の方は、中央アジア・テュルク語とイスラームに関する基礎知識をもっていることが望まれます。文学研究科の「中央ユーラシア史特講A」を履修済であることが期待されます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
イスラーム地域の中で中央アジアをとりあげ、とくに近代以降の各民族語が形成される以前に、中央アジア地域全域において共通語的な書写語として用いられた中央アジア・テュルク語(いわゆるチャガタイ・テュルク語)の文法の基本的な枠組を確認するとともに、構文について解説します。その上で、18~20世紀初頭の当該地域において、当該言語により書かれた主な歴史書における歴史叙述の内容、傾向、当該地域の文字文化における位置づけ、史料として活用する際の知識などについて解説するとともに、特定の史料をとりあげて読んでみます。今年度は チャガタイ・マニュアルに添付されているリーダー(『バーブル・ナーマ』からのテキスト)をとりあげます。
科目目的
中央アジア・テュルク語(チャガタイ語)は、イスラーム化以後の中央アジアの歴史・文化に関する研究を行うために必須の材料となる史料の主要な言語である。その言語の特徴、文法についての基礎的な知識を確認します。その上で、当該言語で書かれた簡単な文章を読んで、研究上の史料として活用していく作業を行います。
到達目標
イスラーム化以後の時期における中央アジアの歴史的展開の中でとくに重要な時期に関する具体的な学術的知見を基礎としつつ、当該地域の社会・文化の変容に関する検討を行うために必須の材料となる史料の言語である中央アジア・テュルク語の特徴に関する基礎知識を習得するとともに、当該言語で著された歴史的文献を活用して自ら研究を進めていくための視点や方法に習熟します。
授業計画と内容
第1回 中央アジア・テュルク語の構文
第2回 中央アジア・テュルク語による代表的な歴史文献
第3回 中央アジア・テュルク語による諸文献の種類・特徴
第4回 中央アジア・テュルク語テキストに関する解説
第5回 中央アジア・テュルク語史料講読:フェルガナ(1)
第6回 中央アジア・テュルク語史料講読:フェルガナ(2)
第7回 上記ファルガナ部分に関する歴史的状況の検討
第8回 中央アジア・テュルク語史料講読:ムザッファル・ミールザー家(1)
第9回 中央アジア・テュルク語史料講読:ムザッファル・ミールザー家(2)
第10回 ムザッファル・ミールザー家の部分に関する歴史的状況の検討
第11回 中央アジア・テュルク語史料講読:バーブルからフマーユーンへの書簡(1)
第12回 中央アジア・テュルク語史料講読:バーブルからフマーユーンへの書簡(2)
第13回 上記書簡に関する歴史的状況の検討
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 各担当箇所の発表内容、各回の課題の提出状況、授業中の質疑応答・議論への取り組み具合、について評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
各回の授業の際に関連資料を配布します。
その他特記事項
なし。