シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物質文化論 | 2024 | 後期 | 水4 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 篠原 典生 | シノハラ ノリオ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-AR5-501L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/中国語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「モノ」の創造と使用を研究することで、人類が「世界」をどのように認識し、どのように妥協し、あるいは作り変えてきたのかを考える。
本講義では主に中国およびシルクロードの物質文化を対象とし、具体的な「モノ」を通してそこに生きた人々の暮らしを立体的に復元し、社会や文化がどのようにそれらの「モノ」を受け入れ、変化していったのか、文字では記録されなかった歴史や人々の営みを考察する。
科目目的
本科目は,本研究科のディプロマポリシー(学位授与条件)にもとづいて「異文化理解能力」の育成を目指す。
履修者は本演習を通じて中国を中心とした東アジア地域の文化的発展や交流に関する知識を身に付けることを目標とする。
SDGsや環境保護、ジェンダーなどの現代的課題に取り組むうえでも、まず現状を客観的に把握することが必要となる。物質文化の研究方法を身につけることで、「モノ」をあるがままの姿で見る目を養う。
到達目標
東アジア地域の物質文化に関する知識を身につける。
物質文化を研究するうえでの文字資料と考古学資料の扱い方を理解する。
授業計画と内容
第1回 概論
第2回 中国物質文化概説1 時代的な流れ
第3回 中国物質文化概説2 地域的な広がり
第4回 テキスト選択・内容確認
第5回 講読1-1 北魏の歴史
第6回 講読1-2 仏教の受容と変容
第7回 講読1-3 時代背景と民族的特性の分析
第8回 講読1-4 中間発表と議論
第9回 講読2-1 地獄のイメージ
第10回 講読2-2 仏教・道教・民間宗教
第11回 講読2-3 生者と死者の関係
第12回 講読2-4 中間発表と議論
第13回 報告と修正
第14回 まとめ
※この授業計画は一例であり、第4回以降の内容は使用するテキストによって変更する。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 期末レポート |
平常点 | 50 | 担当の発表内容、レジュメ、プレゼンテーションなど |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
澤田瑞穂『修訂 地獄変』平川出版社、1991
石松日奈子『北魏仏教造像史の研究』ブリュッケ、2005
ティモシー・ブルック著 本野英一訳『フェルメールの帽子 作品から読み解くグローバル化の夜明け』岩波書店、2014
シャルロッテ=フォン=ヴァンシェア『モノと権威の東アジア交流史』勉誠社、2023
履修者の興味によって選択する。
参考文献
エルンスト・カッシーラー著、生松敬三,木田元,村岡晋一 訳『シンボル形式の哲学』全4冊、岩波文庫、1997