シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅰ(EU法政策理論研究) | 2024 | 通年 | 木5 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 庄司 克宏 | ショウジ カツヒロ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-001L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
欧州連合(EU)の単一市場(域内市場)における物・人・サービス・資本の自由移動がどのように達成されているのか、各国法にいかなる影響を及ぼしているのか、基本的人権の保護とはどのような関係にあるのかについて、EU司法裁判所の判例法から理論的に検討する。
科目目的
EUの基盤である域内市場法を理論的に探究する。
到達目標
履修者が、各自の問題分野にどのようにフィードバックすることができるのかを、体系的に考えられるようになることが期待される。
授業計画と内容
第1回~第14回:教科書①
第1回
1:Introduction to the issues 報告、質疑およびディスカッション
第2回
2:Fiscal measures: Customs duties and internal taxation 報告、質疑およびディスカッション
第3回
3:Non-fiscal measures: Quantitative restrictions and measures having equivalent effect 報告、質疑およびディスカッション
第4回
4:Article 34 TFEU and certain selling arrangements 報告、質疑およびディスカッション
第5回
5:Derogations and justifications 報告、質疑およびディスカッション
第6回
6:The free movement of persons: key principles 報告、質疑およびディスカッション
第7回
7:Free movement of workers and the self-employed 報告、質疑およびディスカッション
第8回
8:Freedom for individuals to provide and receive services 報告、質疑およびディスカッション
第9回
9:Union citizenship 報告、質疑およびディスカッション
第10回
10:Legally resident third-country nationals and the EU 報告、質疑およびディスカッション
第11回
11:Freedom of establishment and freedom to provide services: legal persons 報告、質疑およびディスカッション
第12回
12:Derogations and justifications 報告、質疑およびディスカッション
第13回
13:Free movement of capital and economic and monetary union 報告、質疑およびディスカッション
第14回
14:Regulating the internal market 報告、質疑およびディスカッション、ならびに前半総括
第15回~第27回:教科書②
第15回
第1章 The Reach of Free Movement and the Gradualist Approach of the CJEU: An Introduction 報告、質疑およびディスカッション
第16回
第2章 The Reach of Free Movement. A Defence of Court Discretion 報告、質疑およびディスカッション
第17回
第3章 Free Movement of Persons Through the Lens of the Notions of 'Discrimination' and‘Restriction’ 報告、質疑およびディスカッション
第18回
第4章 Restrictions on the Use of Goods and Services
第5章 To Use or Not to Use – That’s the Question: On Article 34 and National Rules Restricting the Use of Lawfully Marketed Products 報告、質疑およびディスカッション
第19回
第6章 Justifications to Restrictions to Free Movement: Towards a Single Normative Framework? 報告、質疑およびディスカッション
第20回
第7章 The Justification and Proportionality of Certain Administrative, Regulatory and Political Concerns 報告、質疑およびディスカッション
第21回
第8章 The Guardianship of European Constitutionality: A Structural Critique of European Constitutional
Review 報告、質疑およびディスカッション
第22回
第9章 The Criterion of the “Consistent and Systematic Manner” in Free Movement Law 報告、質疑およびディスカッション
第23回
第10章 Legitimacy and The Charter of Fundamental Rights Post-Lisbon 報告、質疑およびディスカッション
第24回
第11章 False Friends and True Cognates: On Fundamental Freedoms, Fundamental Rights and Union Citizenship 報告、質疑およびディスカッション
第25回
第12章 Fundamental Freedoms, Fundamental Rights, and the Many Faces of Freedom of Contract in the EU 報告、質疑およびディスカッション
第26回
第13章 The Charter of Fundamental Rights and the Reach of Free Movement Law 報告、質疑およびディスカッション
第27回
第14章 Creating a National Market in the United States Through the Dormant Commerce Clause?
第15章 Beyond Parallel Powers. EU Treaty-Making Power Post-Lisbon 報告、質疑およびディスカッション、ならびに後半総括
第28回
全体総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 担当章の要約と問題提起 英文読解の正確度、論点整理の的確度、自己の問題提起の説得度で判断する |
平常点 | 30 | 質問、応答、コメント、反論などによる授業への参加度 |
その他 | 35 | 報告資料(パワーポイント作成)のわかりやすさおよび論点整理の充実度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
教科書① Catherine Barnard, The Substantive Law of the EU: The Four Freedoms (Sixth Edition), Oxford University Press, 2022
教科書② Mads Andenas, Tarjei Bekkedal and Luca Pantaleo (eds.), The Reach of Free Movement, T.M.C. Asser Press, 2017
参考文献
庄司克宏著『新EU法 基礎篇』岩波書店、2013年
庄司克宏著『新EU法 政策篇』岩波書店、2014年
庄司克宏著『ブレグジット・パラドクス―欧州統合のゆくえ』岩波書店、2019年
アニュ・ブラッドフォード著、庄司克宏監訳『ブリュッセル効果』白水社、2022年
G.マヨーネ著、庄司克宏監訳『欧州統合は行きすぎたのか(上)(下)』岩波書店、2017年
庄司克宏編『EU環境法』慶應義塾大学出版会、2009年
庄司克宏著『欧州連合 統治の論理とゆくえ』岩波書店、2007年(2015年第9刷)