シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅱ(EU法政策理論研究) | 2024 | 通年 | 木5 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 庄司 克宏 | ショウジ カツヒロ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-002L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
欧州連合(EU)の単一市場(域内市場)および自由・安全・司法領域における基本的法原則である相互承認原則に関するEU司法裁判所の判例法の展開を踏まえて、理論的検討を加える。
科目目的
EU実体法の基盤である相互承認原則を理論的に探究し、他の地域における応用可能性を検討する。
到達目標
履修者が、各自の問題分野にどのようにフィードバックすることができるのかを、体系的に考えられるようになることが期待される。
授業計画と内容
第1回
EU法における相互承認原則の概要
第2回~第12回 教科書①
第2回
1. Introduction: Why Revisit Cassis de Dijon? 報告、質疑およびディスカッション
第3回
2. From Dassonville to Cassis: The Revolution That Did Not Take Place 報告、質疑およびディスカッション
第4回
3. The Missing Ingredient in Cassis de Dijon: An Exercise in Legal Archaeology 報告、質疑およびディスカッション
第5回
4. The Cassis de Dijon Judgment and the European Commission 報告、質疑およびディスカッション
第6回
5. 'Ceci n'est pas … Cassis de Dijon': Some Reflections on its Triple Regulatory Impact 報告、質疑およびディスカッション
第7回
6. Did Cassis de Dijon Make a Difference? 報告、質疑およびディスカッション
第8回
7. EU Competition Law and the Legacy of Cassis de Dijon 報告、質疑およびディスカッション
第9回
8. Mutual Recognition: Addressing Some Outstanding Conundrums 報告、質疑およびディスカッション
第10回
9. Mutual Recognition and EFTA 報告、質疑およびディスカッション
第11回
10. Negotiating Mutual Recognition Agreements: Challenges and Techniques 報告、質疑およびディスカッション
第12回
11. Big Decisions in European Legal and Economic Integration: What have We Learned? 報告、質疑およびディスカッション
第13回
相互承認原則に関する最新のEU司法裁判所の判例研究
第14回
前期総括・まとめ
第15回~第27回:教科書②
第15回
Introduction
第16回
Part I 1 The Principle of Mutual Recognition as Judicial Impetus for the Free Movement Provisions
第17回
Part I 2 The Development of the Principle of Mutual Recognition in the Secondary Legislation
第18回
Part I 3 The Workability of the Principle of Mutual Recognition in the Internal Market
第19回
Part I 4 Conclusions on the Principle of Mutual Recognition in the Internal Market
第20回
Part II 1 The Mutual Recognition Principle as Judicial Impetus for Powerful EU-wide Application of the Ne Bis In Idem Principle
第21回
Part II 2 The Principle of Mutual Recognition as Legislative Impetus for Efficient Judicial Cooperation in Criminal Matters
第22回
Part II 3 The Workability of the Principle of Mutual Recognition in Criminal Matters
第23回
Part II 4 Conclusions on the Principle of Mutual Recognition in the EU Criminal Justice Area
第24回
Part III 1 The Introduction of the Principle of Mutual Recognition in Two Distinct but Intertwined Policy Areas
第25回
Part III 2 The Mutual Recognition Mechanism: Object, Actors, Mechanism, and Characteristics
第26回
Part III 3 The Workability of the Principle of Mutual Recognition
第27回
Part III 4 General Conclusions
第28回
後期総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 担当章の要約と問題提起 英文読解の正確度、論点整理の的確度、自己の問題提起の説得度で判断する |
平常点 | 30 | 質問、応答、コメント、反論などによる授業への参加度 |
その他 | 35 | 報告資料(パワーポイント作成)のわかりやすさおよび論点整理の充実度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
教科書① Albertina Albors-Llorens, Catherine Barnard and Brigitte Leucht (eds.), Cassis de Dijon: 40 Years On, Bloomsbury Publishing, 2021
教科書② Christine Janssens, The Principle of Mutual Recognition in EU Law, Oxford University Press, 2013
参考文献
庄司克宏著『新EU法 基礎篇』岩波書店、2013年
庄司克宏著『新EU法 政策篇』岩波書店、2014年
庄司克宏著『ブレグジット・パラドクス―欧州統合のゆくえ』岩波書店、2019年
アニュ・ブラッドフォード著、庄司克宏監訳『ブリュッセル効果』白水社、2022年
G.マヨーネ著、庄司克宏監訳『欧州統合は行きすぎたのか(上)(下)』岩波書店、2017年
庄司克宏編『EU環境法』慶應義塾大学出版会、2009年
庄司克宏著『欧州連合 統治の論理とゆくえ』岩波書店、2007年(2015年第9刷)