シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅱ(国際関係論) | 2024 | 通年 | 火4 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 籠谷 公司 | カゴタニ コウジ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-002L
履修条件・関連科目等
特になし。ただし、国際関係理論研究についての基本的な知識を既に身に着けていることを前提として授業を行う。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
国際関係論における最先端の研究を生み出すために必要な研究手法について概観する。取り上げるトピックについては履修者の研究関心によって変更もあり得るが、基本的には演習を計画通りに進めていく。毎週、事前に割り当てられたリーディング課題を予習してもらい、討論を行ってもらう。履修者はA4で2枚程度のコメントペーパーを用意し、授業前日までに担当教員に提出しなければならない。
授業は原則として日本語で行う。英語のほうが意思疎通しやすい学生だけが履修している場合は、英語で授業を行う。
科目目的
前期には課題設定についての考え方、統計的因果推論に関する手法を概観する。後期には、計量的手法を用いた研究を実際に行い、論文を一本完成させる。
到達目標
査読誌に掲載される水準の論文を執筆できるようになること。
授業計画と内容
前期
01. イントロダクション
02. リサーチデザインと知識の蓄積
03. 質問の選択と得られるであろう答えの関係性
04. 事例の選択と得られるであろう答えの関係性
05. 証拠の選択と得られるであろう答えの関係性
06. アプローチの選択と得られるであろう答えの関係性
07. 政治学と因果推論
08. 因果効果の定義と自己選択バイアス
09. 統制に基づく比較の限界と自己選択バイアスの克服
10. 無作為化実験
11. 自然実験
12. 不連続回帰デザイン
13. 操作変数法
14. 差の差法
後期
01. 博士論文の書き方
02. 研究課題の提示
03. 理論と仮説の提示
04. 検証方法(データまたは事例)の提示
05. 暫定的な結果の報告
06. 理論と仮説の修正
07. 検証方法(データまたは事例)の修正
08. 結果の報告
09. 理論と仮説の再修正
10. 検証方法(データまたは事例)の再修正
11. 最終結果の報告
12. 論文執筆(1)
13. 論文執筆(2)
14. 最終成果報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 指定されたリーディング課題を読み込み、内容と問題点を報告できるようにA4で2枚程度のコメントペーパーを用意すること。演習中のディスカッションに参加すること。 |
その他 | 50 | 後期の期末に提出するリサーチペーパーの内容によって判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Geddes, Barbara. 2003. Paradigms and Sand Castles: Theory Building and Research Design in Comparative Politics. Ann Arbor, MI: The University of Michigan Press.
松林哲也. 2021.『政治学と因果推論』岩波書店.