シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 夏期】行政法1 | 2024 | その他 | 在学生サイトの各スクーリングのページをご確認ください。 | 通信教育課程 | 牛嶋 仁 | 3・4年次配当 |
科目ナンバー
JD-PU3-212L
履修条件・関連科目等
【通信教育課程の学生対象】
1.行政法の全体的な理解のためには、行政救済法(行政法2)の履修が必要です。そして、行政救済法の理解のためには、行政法総論(行政法1)の理解が必要です。
2.本科目履修時に、憲法(人権・統治)、民法(総則)、刑法(総則)を履修済であることが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
行政法は、日常生活に身近である(感染症を理由とした規制や携帯電話事業の規制など)とともに、社会全体の諸課題(大学教育への補助金、少子高齢化社会・気候変動への対応など)とも関係を有しています。行政過程、すなわち、行政法により根拠づけられた公共政策の実施過程は、公益実現を目的としたものですが、それは、同時に、科学技術の発達、価値観の多様化等による複雑化な社会における利害調整の過程ということもできます。したがって、行政法を学ぶ際には、具体的な問題と関係づけることにより、関心が高まり、理解が深まると考えています。
授業では、多様な行政活動に共通する考え方と重要な一般法について学びます。すなわち、なぜ政府の活動が法令に基づかねばならないのか、行政活動には、どのような道具立て(行為形式、手法)があるのか、行政活動が市民の権利を侵害しないよう適切に行われるためにはどのようなしくみがあるのか、行政活動が誤っているため国民・住民の権利利益を侵害した場合どのように救済を求めることができるのか、国会や裁判所が行政をどのように統制することができるか等について学びます。
学修の過程では、報道されている具体的な事件や判例を素材にこれらについての理解を深める機会があると思います。さらに、政府(国・自治体)の活動が市民社会の活動(企業・市民による活動)と社会における公益実現の役割をどのように分担すべきか、どのようにすれば政府の活動が国民・住民の意思を十分に反映したものになるか、政府の活動が社会の複雑な利害関係をどのように調整していくべきかなどについても考えることがあるでしょう。
行政活動は、市民生活と密接な関係があることや企業が行う事業活動の多くはなんらかの形で行政規制を受けている(ビジネス法としての行政法)ことから、市民や企業活動に関心のある方にとっても行政法は有益な知見を与えてくれると考えています。
科目目的
1.行政法のしくみや考え方の基礎的な部分について理解することです。
2.行政法の争点(裁判例の事実や争点を含む)について理解し、その解決の道筋を考えることです。
到達目標
1.行政法のしくみや考え方の基礎的な部分について理解している。
2.行政法の争点(裁判例の事実や争点を含む)について理解し、その解決の道筋を考えることができる。
授業計画と内容
対面型の特徴・利点を生かし、担当者からの発問に努めます。
これまでの経験では、緊張感を持って受講できる、考える機会ができた、などの評価がありました。
【1日目】
①9 :00~10:40 行政法の基礎
②10:55~12:35 行政法の基本原理
③13:35~15:15 行政計画・行政立法(行政基準)
④15:30~17:10 行政行為(意義・種類)
【2日目】
①9 :00~10:40 行政行為(効力)
②10:55~12:35 行政契約・行政手続法制概論
③13:35~15:15 行政手続(処分手続)
④15:30~17:10 行政手続(行政指導の諸原則と手続・命令等制定手続)
【3日目】
①9 :00~10:40 行政裁量
②10:55~12:35 行政調査・行政の実効性確保(行政上の強制執行)
③13:35~14:55 行政の実効性確保(行政罰・その他)
④15:25~16:25 試験
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
中央大学学則に基づき、授業時間の2倍の予復習を行ってください。特に、教科書の当該部分を読むなどの予習が大切です。予習により、授業内容が聞き取りやすくなります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | スクーリング試験または科目試験により最終評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
■スクーリングで使用する教材
レジュメ・資料、六法(有斐閣、三省堂、岩波書店のいずれか)
曽和俊文・山田洋・亘理格『現代行政法入門(第4版)』(有斐閣、2019年)以降
※スクーリングの講義内容中に「教科書」という表現がある場合は、
通信授業(レポート学習)の教科書を指します。
各科目の教科書は、在学生サイト「教科書・教材」のページを確認してください。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
■推薦図書
レポート課題に記載されたものの他、レジュメに記載されたもの。
その他特記事項
【通信教育課程はなし】