シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 夏期】国際法 | 2024 | その他 | 在学生サイトの各スクーリングのページをご確認ください。 | 通信教育課程 | 妻木 伸之 | 3・4年次配当 |
科目ナンバー
JD-IL2-217L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の国際社会はさまざまな課題に直面している。このような課題を克服する手段として、国際社会を規律する法である国際法の重要性は、ますます高まっている。また、相互依存関係が複雑化かつ深化した現代の世界においては、ある国に発生した問題は、当該国にとどまらず、他の国にも容易に波及してゆく。そのため、各国がその対策のために、政策を立案し、法案などを準備するにあたっても(たとえ、それが純粋に国内的なものであったとしても)、国際的な協力・調整の基礎となっている国際法を考慮することが求められるようになっている。このように、グローバル化した現代社会においては、国際法に関する知識は必要不可欠なものになっているといえるだろう。
本科目は、このような国際法について、その基本的な枠組(国内法との違いなど)を中心に講義する(適宜、事例や時事問題をとりあげることで、国際法が身近なものであることも感じてもらうことも考えている)。
なお、スクリーングは、オンライン(web-exを使った双方向方式)で実施する。
また、主に配布するレジュメ・資料をもとに講義をすすめる(図版・条文の確認などのため、教科書も一応、用意すること)。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の法律専門科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生が国際法に対する認識を深めるとともに、その基礎的な知識を習得することを目的としています。
なお、より具体的な学位授与の方針との関係では、この科目は、国際社会を法的に規律し、また、各国の国内法・政策にも影響を与えている国際法を学ぶことを通じて「基礎的な法律的・政治的専門」という能力を、また、その知識を用い諸問題を検討することを通じ「新たな教養」という能力の2つを、学生が修得することを目的としています。
※通信教育課程の学位授与の方針(ディプロマポリシー)についてはこちらでご確認ください。
https://www.tsukyo.chuo-u.ac.jp/about/policy/
到達目標
本スクーリングの到達目標として、次の2点を設定する。
➀ 現在の国際法学の基本的な枠組について理解すること
➁ さまざまな国際社会の課題や問題について、国際法の観点から検討できるようになること
授業計画と内容
(以下の講義計画は、めやすとなります。若干の修正がありうることに留意)
<1日目>
1時限 9:00~10:40
導入1:国際法の歴史―近代国際法(伝統的国際法)と現代国際法の相違
2時限 10:55~12:35
導入2:国際法の特徴―国内法との相違
3時限 13:35~15:15
国際法の「法源」―条約・慣習国際法・その他
4時限 15:30~17:10
国際法の「主体」―国家・国際組織・その他
<2日目>
1時限 9:00~10:40
「主権」と国家の基本的権利・義務
2時限 10:55~12:35
領域に関する国際法―国家の領域を中心に
3時限 13:35~15:15
海洋の利用と国際法―国連海洋法条約を中心に
4時限 15:30~17:10
国際法と国内法の関係―日本の国内法体系における国際法の効力・適用
<3日目>
1時限 9:00~10:40
紛争と国際法1―武力不行使原則の確立と平和的紛争処理
2時限 10:55~12:35
紛争と国際法2―集団安全保障の限界とその克服の努力
3時限 13:35~14:55
紛争と国際法3ー自衛権・武力紛争法
(スクーリング試験は、スクーリングの講義実施ののち約1週間後に、別途、行う予定です)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
スクーリング開始までに教科書(参考図書)に一通り目を通しておいてください(分からない部分があっても、とりあえず教科書を一読してください。そのうえで、予習の段階で生じた疑問をスクーリングで解消しましょう)。
スクーリングにおいては、質問をテキスト・チャットで受け付け、適宜、回答することを予定しています(加えて、各日のおわりにも、別途、質疑応答の時間を設けることができればと考えています)。
また、スクーリング実施後は、講義の内容をしっかりと復習しましょう(必要に応じて、講義レジュメ・資料、録画コンテンツを見直すとよいでしょう)。
なお、発展的な学習として、参考図書なども読み、スクーリングではとりあげなかったテーマについても学習するとよいでしょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | スクーリング試験または科目試験により最終評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
通教教科書:大内和臣ほか『国際法〔第2版(再改定版)〕』中央大学通信教育部、2014年
参考文献として、以下の文献などを紹介する(これら以外のものでも可)
加藤信行ほか編著『ビジュアルテキスト国際法〔第3版〕』(有斐閣、2022年)、
玉田大ほか『国際法〔第2版〕 (有斐閣ストゥディア) 』(有斐閣、2022年)
柳原正治ほか編『プラクティス国際法講義[第4版]』(信山社、2023年)
浅田正彦編著『国際法(第5版)』(東信堂、2022年)
岩沢雄司『国際法(第2版)』(東京大学出版会、2023年)など。
また、条約集や事例資料(判例資料)もあると便利です。
スクーリングにおいては、配布のレジュメ・資料を主に用いる。
※スクーリングの講義内容中に「教科書」という表現がある場合は、
通信授業(レポート学習)の教科書を指します。
各科目の教科書は、在学生サイト「教科書・教材」のページを確認してください。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
その他特記事項
【通信教育課程はなし】