シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 通信授業】法哲学 | 2024 | その他 | ー | 通信教育課程 | 石山 文彦 | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JD-BL3-222L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
法哲学とは、法に関する哲学的考察を行なう学問であるが、論じられているテーマは多岐にわたる。
たとえば、次のような問題は、法哲学の典型的なテーマである。「……は法である」(たとえば「20 歳未満の者が飲酒をしてはいけないというのは法である」)というとき、それは何を意味しているのか? そもそも、あるいはなぜ、人は法を守らなければならないのか? 法は他の社会規範(道徳、しきたり、マナーなど)とどこが異なるのか? これらの問いは、「法概念論」という分野に属すると言われている。これに対して、法が目指すべき理想(「正義」と呼ばれる)とは何であるかという問いは、「正義論」という分野に属している。法概念論は「法とは何であるか」という問いに答えるもの、正義論は「法とは何であるべきか」という問いに答えるもの、と言ってもよい。そのほかにも、法哲学の分野として「法の一般理論」や「法律学方法論」が挙げられることもある(以上については、『白門』63 巻 11 号(2011 年)掲載の石山文彦論文(Cloud Campus【公開教材】PDF 教材)を参照)。
法学部での学習は、憲法、民法、刑法などといった個別の法分野について、特に解釈論を学ぶことが中心となるが、そうしたなかでさまざまな疑問を感ずることもあると思われる。それらの疑問のいくつかは、上に列挙した問いのどれかにつながっている。同じく法にかかわる問いであっても、法解釈論の中に答えを見出すことのできないものが存在するのである。それだけではない。ひとつひとつの法解釈論も、実は上に列挙したさまざまな問いに対する答えを前提としているのである。
法哲学の問いは古くから論じられてきたものばかりであるが、「これで間違いない」という答えの見つかったものは1つもないと言ってよいほどである。そうしたテーマのうちいくつか主要なものについて、たんに知識を得るだけではなく、自分の頭で考え、考察を深めてもらいたい。そうすることで、法解釈論を実践的な知として学ぶ姿勢が変わってくるかもしれない。
科目目的
法という社会規範についての根源的なレベルで異なった様々な考え方(そのなかには、常識にとらわれない大胆で柔軟な発想に立つものが多く含まれている)を知り、それらを分析することを通じて、容易に答えの見出せない問題について自らの力でしっかり考えることの重要性を感じ取ることが、この科目の目的でありかつ到達目標である。
到達目標
法概念論、正義論のそれぞれについて、主要な理論を正しく理解すること、またその結果として、それらの理論について知らない人にその内容を自分の言葉で分かりやすく説明できるようになることが、この授業の到達目標である。
授業計画と内容
(1) 法概念論の問題(次に掲げるものなど)に答えようとする主要な理論を理解する。
・法と道徳の関係はいかなるものと考えられるか
・法解釈とはいかなる営みか
(2) 正義論の代表的理論(次に掲げるものなど)を正しく理解する。
・功利主義
・平等主義的自由主義
・リバタリアニズム
・コミュニタリアニズム
・フェミニズム
・多文化主義
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
憲法、民法、刑法などの解釈論を多少なりとも学んだ後で、この科目を履修することが適切である。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 試験(科目試験またはスクーリング試験)により最終評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
通信教育課程 在学生サイト 教科書一覧を参照
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
その他特記事項
【通信教育課程はなし】